DeNAは5日、新助っ人として米レッズから自由契約となっていたマイク・フォード内野手(31)の獲得を正式に発表した。単年契約で推定年俸50万ドル(約8000万円)。背番号は「99」に決まった。

主に一塁手を務める大柄なパワーヒッターでMLBではヤンキースやマリナーズなどを渡り歩いた。5年間で通算252試合に出場し、打率2割5厘、37本塁打をマーク。今季、3Aでは24試合で打率2割9分7厘、6本塁打、OPS・919と好成績を残していた。

22年シーズン終盤にはエンゼルスに所属。約1カ月間、大谷翔平とチームメートで3月のオープン戦期間中には再会を喜びハグをするなど、交流を深めていた。ヤンキース時代には田中将大と、ヤンキース傘下マイナー時代にはオースティンと同僚で、日本球界とも関わりがある。オースティンとは異国の地で再び共闘をすることになった。

DeNAの強力な野手陣の層をさらに厚くする。一塁はオースティンがここまで42試合に出場して打率3割1厘、8本塁打と打線の主軸として存在感を放っている。一方で度重なる負傷で直近2年で合計60試合の出場にとどまっている。今季も4月から5月にかけて約1カ月間、右太もも裏の肉離れで離脱。負傷がちなオースティンのバックアップとしての役割が期待される。

現在、1軍の外国人はオースティン、ジャクソン、ケイ、ウィック、ディアスの5選手だが、野手はオースティン1人のみ。ウェンデルケンは右肩の炎症で4月途中から実戦復帰しておらず、1軍復帰のめどは立っていない。萩原チーム統括本部長は5月26日、交渉を続けていたバウアーの獲得断念を表明するとともに「次善の策を当然考えてやってますので、ネクストに向けて動き出すということ」とポジション問わずに補強を進める方針を示していた。筒香、牧、宮崎、佐野、度会らがそろう強力打線をさらに強化すべく、巨漢パワーヒッターを獲得。4日終了時点で首位広島と2ゲーム差の2位と好位置につけており、26年ぶりの優勝に戦力を整えた。

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