ケインは2ゴールの活躍 [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)セカンドレグが5日に行われ、バイエルン(ドイツ)とラツィオ(イタリア)が対戦した。
今季のCLではグループAに入り、5勝1分無敗と安定感のある成績を残したバイエルン。コペンハーゲン(デンマーク)、ガラタサライ(トルコ)、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)を抑えて首位通過を果たした。一方、3シーズンぶりにCLを戦うラツィオは、セルティック(スコットランド)、フェイエノールト(オランダ)といった日本人選手所属クラブの多くが同居するグループEに組み込まれ、アトレティコ・マドリード(スペイン)に次ぐ2位で決勝トーナメント進出を決めていた。
2月14日に行われたファーストレグでは、69分にチーロ・インモービレがPKで挙げた得点が決勝ゴールとなり、ホームチームのラツィオが先勝。1999-00シーズン以来となる8強入りに向けて、大きな1勝を手にしていた。
セカンドレグに向けて、バイエルンはジャマル・ムシアラ、ハリー・ケイン、レロイ・サネといった主力をスタートからピッチへ送り出す。一方、ラツィオはマッテオ・ゲンドゥージ、ルイス・アルベルト、インモービレといった面々が先発に名を連ねた。鎌田大地はベンチから出番を待つ。
試合は立ち上がりから、ホームで逆転を狙うバイエルンがボールを握って敵陣へ押し込み続ける。17分にはボックス手前でボールを引き出したケインが、前を向いて右足で狙うも、シュートは枠の外へ。22分にはボックス左からクロスボールのこぼれ球をラファエル・ゲレイロが左足で狙ったが、シュートはアダム・マルシッチにブロックされた。
対するアウェイチームのラツィオはなかなか自分たちで主導権を握る時間を作り出せなかったが、その中でも37分にビッグチャンスを作り出す。敵陣左サイドでボールを受けたマッティア・ザッカーニが右足でクロスボールを送ると、このボールがボックス内でフリーになったインモービレにピタリ。ヘディングシュートを狙ったものの、ここは枠を外れた。
このまま前半も終盤に差し掛かったものの、38分にバイエルンの猛攻が功を奏する。ボックス手前中央で前を向いたアレクサンダル・パブロビッチが浮き球のボールを送ると、ボックス右でトーマス・ミュラーが頭で折り返す。落としに反応したゲレイロはシュートをジャストミートさせられなかったものの、セカンドボールをケインが頭で押し込み、バイエルンが2戦合計スコアで同点に追いついた。
勢いに乗るバイエルンは前半アディショナルタイム、ゲレイロの蹴った左コーナーキックがボックス内で跳ね返されるも、ボックス右へ流れたこぼれ球をマタイス・デ・リフトがダイレクトで叩く。強烈なボレーシュートをミュラーが頭でコースを変えて押し込み、バイエルンが試合をひっくり返して前半を終えた。
後半に入ってもバイエルンの勢いは止まらない。66分、デ・リフトからのパスを起点に、ジョシュア・キミッヒ、パブロビッチ、ミュラーを経由して右サイドのサネにボールが渡ると、カットインした強烈な左足シュートを放つ。ここはなんとかGKイヴァン・プロヴェデルが弾いたものの、こぼれ球をハリー・ケインが押し込み、バイエルンが勝利を手繰り寄せた。
その後もバイエルンが多くのチャンスを作り出し、ミュラーやサネがゴールを脅かす場面を作ったが、GKプロヴェデルの好セーブなどもあってこれ以上の得点は生まれない。試合はこのままタイムアップを迎え、“強者”としての自信を取り戻したバイエルンが、5シーズン連続の準々決勝進出を決めた。一方、ラツィオのCLでの戦いはここで終了。鎌田は80分からピッチに立った。
この後、3月15日に準々決勝の組み合わせ抽選会が予定されている。
【スコア】
バイエルン 3-0(2戦合計:3-1) ラツィオ
【得点者】
1-0 38分 ハリー・ケイン(バイエルン)
2-0 45+2分 トーマス・ミュラー(バイエルン)
3-0 66分 ハリー・ケイン(バイエルン)
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