錦織圭がコートに帰ってくる!WOWOWは錦織の復帰戦となる「錦織圭出場!男子テニスATPチャレンジャー プエルトリコ」を6月14日(水)午前7時からWOWOWライブで生放送、午前7時以降にWOWOWオンデマンドでライブ配信する(※錦織出場試合のみ)。
錦織の1回戦は6月14日(水)の第5試合に組まれた。世界ランキング333位のC.ランモ(アメリカ)と対戦する。二人は初対戦。
なお、第4試合が14日(水)午前7時以降の試合開始予定と発表されており、錦織の試合は第4試合の終了後となる。1年8カ月ぶりの雄姿をぜひWOWOWでお楽しみいただきたい。
―――1年8カ月ぶりの復帰、おめでとうございます。不安な気持ちと楽しみな気持ちがまじっているかと思いますが、今の率直な気持ちからお聞かせください。
楽しみな気持ちはすごく大きいです。久しぶりに会場に来て、若干不安もあります。選手たちを間近で見るのもほぼ2年ぶりということで、緊張もそういった意味であります。それと同じぐらいここからやっと戻れるんだな、という安心感と楽しみがあるので、まずは試合を楽しむことが一番かなと思います。しばらくは自分のプレーに納得がいかなくてイライラすることも多いと思うので、なるべくうまくメンタルを落ち着かせてプレーできるように意識しています。
―――現地で練習された時のご自身の感触は?
悪くはないですね。久しぶりにこのレベル(世界ランキング)200、300位ぐらいの選手と練習することにはなるので、驚きというか、まだまだついていけていない部分はあったりはするのですが、課題としては、ここの遅いコートと暑さがどうなるかというところです。コートがかなり遅いので、頭を使いながらプレーしないといけないなと思っています。
―――1年8カ月という期間、振り返っていただくと、テニス人生の中でどのような期間になるという思いがありますか。
なるべくポジティブにはいきたいですけど、どうしてもこの歳で2年弱休むということがマイナスでしかないので、どれだけ早く自分の納得いく姿に戻せるかというところは、ある意味チャレンジとして楽しむしかないかなと思います。自分の身体と相談しながらやっていくことになると思います。
―――自分の道を示していければいいな、頑張る自分をみて自分もできると思ってほしい、と以前話されていたと思うのですが、今回の復帰もいろんな人に勇気を与えるのではないでしょうか。
勇気を与えている余裕はあまりないですけど(笑)。自分のできることのすべてを、テニス人生で出し切って終わりたいと思っています。さすがに今、辞めるオプションがあるのかと言われると、それをするとかなり悔いが残ってしまう。まだそこには至れないところはあるので、もうちょっと這いつくばって頑張ってやっていきたいなと思います。
―――ここから一歩ずつだと思うのですが、ご自身でどういう目標を持っていますか?
なるべく早く1回勝つということです。自信をつけたり、ラリー戦をしっかりやることで自分のペースが戻ってくるだろうし、まずはどこかで1回勝って、ということがとりあえずの目標になると思うので、まずはチャレンジャー(大会)で自信をつけてからツアーに戻っていきたいと思っています。
―――初戦に向けて特に意識されている部分がありますか。
納得いかない時間の方が、多分自分の中で多くなるので、アンガーマネジメントといいますか、うまくいかない中でも勝っていくことで、自信をつけて、やり方を見つけて、ということにしばらくはなるかと思います。そのあたりを注意しながら楽しんでやりたいです。
―――出場されることを決断されたのは実戦でしか得られないものや、タイミング的なものとかがありましたか。
なるべく早く試合に出たいというのはありました。自分の中では90か100ぐらい出せるレベルにはいると思う。とりあえず試合に出てみたいというところに、今回はチャンスをいただけたので良いタイミングでした。
―――夏頃にはちょっと戻れないかも、と頭をよぎったと言われていましたが、気持ちの部分はかなり辛い1年8カ月でしたか。
めちゃくちゃ長かったですね。1年弱のときに、半年ぐらい動けずにリハビリして、やっと(試合に)出られるかなというところで、また原因不明の痛みが出て、いつ戻れるかわからないっていうところが、かなりストレスはかかっていたんですけど、なってしまったものは、どうしようもないので、ほぼ無心でやっていました。
―――昨年、フェデラー選手が引退、ナダル選手も来季での引退を発表しました。アルカラス選手など世代交代が進んでいますが、その状況どういうふうにご覧になっていますか。
若干怖いのはトップの若い選手と試合をしたことがないこと。僕がちょうど(ケガで)いなくなった時に、(トップ戦線に)出てきたルード、シナー、アルカラスももちろん。彼らとは試合もしていないし、間近で見てもいなかった選手たちがトップ10に入ってきて…、という新しい時代になっている期間を逃しちゃったので。特にアルカラスのテニスを見ているとちょっと規格外の感じがするので、彼とやれるレベルに戻れるかなという不安があります。
フェデラーの引退が個人的にはすごく残念でした。試合を見返していると、もう一回戦いたいな、と唯一思える人だったので、そこは寂しさがありますね。
―――今は期待と不安どのような比率でしょうか。先月は「100・100」とおっしゃっていました。
今、150・150ぐらいです。不安も結構あります。自分のテニスにどうしても納得いかない部分が多いので、そこは…。何回も復帰は経験しているので、そのプロセスは慣れているといえば慣れているのですが、どうしても自分の理想と現実がかなりかけ離れているので。そういう状態での試合で、どうなるかなという不安が若干大きいのと、久しぶりにテニス会場に来るというのが、若干鼓動が早くなるというかそういう面もあります。同時に(復帰)試合もどこかでやらないといけないので、その楽しみもあります。
―――戻るまでに時間がかかるというのは、技術面、試合勘、スタミナなどどういうところでしょうか
スタミナは多分なんとかなると思います。もちろん(実戦を)やっていかないと得られない部分はあると思いますけど、そこはそんなに心配してないです。ただ、どうしても感覚っていう部分が…。ボールを毎回、真ん中で捉えられなかったり、コントロールが若干ぶれてしまったり、狙ったところにボールが入ってくれないのは試合をしていかないと(感覚が)得られないところなので、真ん中で打ち合う分には、きれいに打てるんですけど、どうしてもポイント練習が始まってしまうとグラグラになっちゃう部分があります。
【放送・配信情報】
6/14(水)午前7:00~「錦織圭出場!男子テニスATPチャレンジャー プエルトリコ」※錦織出場試合のみ
1回戦 C.ランモ(アメリカ)-錦織圭
WOWOWライブで生放送。
午前7:00以降WOWOWオンデマンドでライブ配信(アーカイブ配信あり)
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