マリナーズ殿堂入り「僕に機会を与えてくれて、応えたい自分がいて」
マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が26日(日本時間27日)、T-モバイル・パークで球団殿堂入りの記者会見を行った。日米約50人の報道陣が集まる中、冒頭で「まあ、生きていたら何があるか分からないということですね。おそらく誰も想像していなかったですし、僕自身、今日この舞台にいること、どのタイミングでも想像できなかったです」と語った。約40分間にわたって行われた会見の一問一答は以下の通り。
――日本のチームでもプレーしたがマリナーズでプレーした。
「僕はFAでシアトルに来たわけではなくて、当時のポスティングシステムでマリナーズがその権利を獲得してくれたわけですけど、説明できない縁があるというか。もちろんマリナーズでプレーしたかった。99年にキャンプに参加して、馴染みもあったこともあって、当時でさえ特別な感情はありましたけど、やっぱり僕に機会を与えてくれて、それに応えたい自分がいて、時間とともに関係性がつくられた。そんな関係だと思っています」
――初めて来たとき、どこから自信を持ってプレーできたか。
「それは日本で9年プレーして7年が1軍ということですけど、その経験が最も大きかったと思います。だからアメリカに来てシーズンが始まってから自信を得たのではなく、僕の中ではスプリングトレーニングの時から自信はありました」
――球団殿堂入りでケン・グリフィーJr.らと同じ舞台に立った。
「いやもう信じられない。今日ジュニアに久しぶりに会って、やっぱり輝いているし、スターはスターだっていう感じ。ジュニアを見るといつもそう思う。同じ舞台とは僕はとても思えないですけど、僕なりのアプローチで、これからもマリナーズの力になれるように頑張りたいと思います」
――今、野球人生を振り返ってどのように思っているか。
「とにかく、僕は何か記録と向き合ってきたときによくこの話をするんですけど、とにかく小さいころから体が細かったこと、野球選手としては決して大きくなかったことが、僕の中で邪魔していたわけではなく、第三者が見たときに細すぎて無理だろうと、小学生の時も中学も高校もプロ行ったときもメジャーでも、ずっとそれとの戦いだったので、そのことをよく思い出します。小さい頃からのストーリーが僕の中にあるので。ただそういう声を結果で黙らせる快感を知っているので、その積み重ねが今ここにある僕だって、そういう感覚です」
――ファンの人へもメッセージは?
「それは明日に取っておきたいですね(笑)」
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