エンゼルス大谷翔平投手(27)が出場予定のドジャースとのロサンゼルス対決2連戦「フリーウェーシリーズ」が14日(日本時間15日)から始まる。現地の米メディアは、両チームにとってスランプからの浮上をかける正念場のシリーズと伝えている。

開幕から好調だったエンゼルスとドジャースは、1カ月前の5月上旬にはそれぞれの地区で首位に立っていた。だがエンゼルスは5月25日から球団史上ワーストの14連敗を喫し、連敗中にマドン監督が解任。ドジャースはまだ首位を守っているが現在3連敗中で直近8試合では2勝6敗とスランプに陥り12日の時点で2位パドレスに0・5ゲーム差と迫られた。

14日付のロサンゼルス・タイムズ電子版は「1カ月前なら目玉のマッチアップだったが、今はどちらも流れを引き寄せるための正念場の戦い」と指摘。同シリーズが始まる前日の13日(同14日)は両チームとも試合がないためWGNラジオ電子版は「この休養が両チームにとってプラスなのは間違いない」としている。

ドジャースは打線の要であるムーキー・ベッツ外野手(29)が6月は打率2割4厘、フレディ・フリーマン内野手(32)が2割2分9厘と振るわず、2人が復調するかが鍵。エンゼルスは、今季打率3割3分3厘と好調なテーラー・ウォード外野手(28)が太もも裏の張りなどによる負傷者リスト入りから復帰が見込まれていることが好材料だ。ウォードは「みんなが戻ってこられて大興奮している。ここから巻き返したい」と話している。