カナダラウンドに向け眞鍋政義監督(58)は「(これから戦う4チームは)特にブロックが高いのでね、ブロックにやられないようにできるだけ被ブロック(スパイクがブロックに当たって自分のコートに落ちること)を少なくしていきたい」と話し、相手の高さを警戒。
スタメンにはカナダラウンドからの登場となった身長181センチの宮部藍梨(23)、181センチ濵松明日香(23)、アメリカラウンド以来の参戦となる184センチの山田二千華(22)180センチ台の選手に加え主将の古賀紗理那(26)、セッター松井珠己(24)、石川真佑(22)、リベロ山岸あかね(31)が起用された。
第1セットから眞鍋監督の采配が的中した。山田の移動攻撃や4日(ドミニカ共和国戦)以来のスタメン復帰となった石川が奮闘し、前回大会はストレートで敗れたオランダに25-23で先取した。
平均身長187.4センチ(リベロ除く)と、日本より10センチ高い、オランダの高さとスピードで2セット目を奪われた日本は第3セット、セッターを関菜々巳(23)に変更。しかし勝負所で古賀のスパイクをブロックされるなどオランダにセットポイントを奪われ追い込まれた。それでも相手のミスに助けられ25‐24とすると、最後は古賀のバックアタックでこのセットを取り返した。
セットカウント2-1とした日本は第4セット、7連続ポイントなどでリードするもまたしてもオランダの高さに苦戦。井上のスパイクがブロックに捕まるなどし逆転されると、サーブポイントを許すなど、21-25でファイナルセットに持ち込まれた。オランダの勢いを断ち切りたい最終第5セットも、序盤から3連続得点を許した。日本は中国戦で19得点を挙げた林琴奈(22)を投入するなどしたが、流れを引き寄せることができなかった。
オランダにブロックポイント16点を献上した日本は、古賀が両チームトップの31得点を挙げながらも、今大会9戦目にして初黒星を喫した。
眞鍋監督は「今日はちょっと動きが悪かったですね。出だしから、うーん・・・あんまり動きが良くなかった気がしました。やはりヨーロッパの高いブロックにやられましたね。あとは相手のハイボール。ブロックが全然止まらない、弾かれるっていう、日本の負けパターンですね」と試合を振り返った。
この試合に敗れはしたものの、日本戦の前に行われた試合でイタリアがポーランドに勝利したため、日本は上位8チームが出場するファイナルラウンド(7月13日~17日、トルコ・アンカラ)進出を決めた。
日本は次戦、7月2日に、世界ランキング6位のトルコと対戦する。
※世界ランキングは試合前
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