序盤から勝負してくる《中堅校》に要注意!
今年はコロナ禍の影響でトラックシーズンが消失し、各大学の力が見えない状況だった。 だが7月のホクレン・ディスタンスチャレンジからレースが本格的にスタートすると、千歳大会で1年生の吉居大和(中大)が5000mで13分28秒31を叩き出し、3000m障害で三浦龍司(順大)が日本歴代2位の8分19秒37で制し、ともにU20日本記録を更新した。これ以降、各大学などで開催された記録会では選手が次々と自己ベストを更新し、空前のPBラッシュになった。 全日本大学駅伝でも全8区間中、4区間で区間新がマークされた。 こうした流れのなか、今季の箱根駅伝では中堅校でも少しでも勝算を高めるために、選手を出し惜しみすることなく、序盤から勝負してくることが予想される。つまり、1区、2区にエースや留学生を投入してくる可能性が非常に高いのだ。 実際に、今季の全日本大学駅伝では、その戦術で成功したチームがある。 順大は、スピードとラストスパートが持ち味のスーパールーキー三浦を1区に立てた。三浦は、その期待に応え、区間新でトップを走り、最高の流れを作ってチームに勢いをつけた。結果、順天堂大は8位に入賞し、来年のシード権を獲得している。 順大の長門俊介監督はすでに1区に三浦を起用すると表明し、三浦本人も「ラストで抜ける」と自信を見せている。しかも、他の多くの大学がこの成功例を踏襲してくる可能性は高い。 仮に吉居や昨年1区を駆けた青学大の吉田圭太(4年)、早大の中谷雄飛(3年)、国学大の藤木宏太(3年)らが今季も同区間を走ると、どうなるだろうか。牽制し合ってのスローペースというよりは、超ハイペースとなるに違いない。 また、2区のエース区間には留学生が集まり、同様の展開になりそうだ。 イェゴン・ヴィンセント(東京国際大)、ライモイ・ヴィンセント(国士舘大)、オニエゴ(山梨学院大)、ラジニ(拓大)らが走ることが予想され、ここに青学大、東海大、駒大、明大、早大、国学大、東洋大など強豪チームの2区の走者が絡んでくる。猛烈な競り合いが展開されれば、もしかすると昨季、圧巻の走りを見せた相澤晃(現旭化成)の区間記録(65分57秒)を塗り替えるくらいのハイレベルな戦いになるかもしれない。
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