DeNAから国内フリーエージェント(FA)宣言した井納翔一投手(34)の巨人入りが決定的となったことが10日、分かった。球界関係者の話を総合すると、この日までにDeNAに決断を伝え、入団交渉していたヤクルトにも連絡を入れたもよう。さらに、DeNAから国内FA宣言した梶谷隆幸外野手(32)の入団も決定的となり、9年ぶりの日本一奪回へ“ダブル獲得”に成功した。
原巨人に吉報が立て続けに舞い込んだ。獲得を目指して交渉していた井納がこの日までに、来季は巨人でプレーする意向をDeNA側に伝えたことが判明。ヤクルトにも連絡を入れたもようで、巨人入りが決定的となった。さらに梶谷も残留交渉を行っていたDeNAに巨人入りを伝えたことが分かり、巨人が投打で補強に成功した。
巨人は井納とFA交渉解禁日の6日に東京都内のホテルで入団交渉を行い、熱意を伝えてきた。条件面では年俸1億円規模の契約を複数年で用意。今季年俸6100万円を上回る条件を提示した。背番号は「21」を準備し、争奪戦を制した。
井納は今季6勝7敗、防御率3・94で、2014年からの4年間で150投球回以上を3度マークするなどタフさが武器の先発右腕。年俸がCランクで人的補償が必要ないことも魅力だった。巨人は今季14勝のエース、菅野が米大リーグ移籍を視野にポスティングシステムの利用を申請。残留の可能性も残ってはいるが、先発投手の補強は急務となっていた。
さらに梶谷の巨人入りも決定的となった。4年総額8億円規模の契約とみられ、背番号は「13」が有力。2007年に前身の横浜に入団して以来、14年間ベイスターズ一筋で、残留も選択肢として残っていた中、今季リーグ2位の打率・323をマークしたバットマンを口説き落とすことに成功した。
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