フジテレビの恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演し、5月に自ら命を絶ったプロレスラー木村花さん(当時22)をウェブ上で中傷したとして、警視庁は17日、大阪府箕面市の20代の男=職業不詳=を侮辱容疑で書類送検し、発表した。
木村さんは共演者に怒るシーンが放送された3月以降にSNSに中傷コメントが相次いだ末、5月23日に亡くなった。調べに対し男は容疑を認め、「番組以降、彼女の相手に対する態度が許せず、相手になり代わって復讐(ふくしゅう)のためにやった」と供述しているという。
捜査1課によると、男は5月中旬ごろ、匿名でツイッター上に「性格悪いし、生きてる価値あるのかね」「いつ死ぬの?」などと数回にわたって書き込み、木村さんを公然と侮辱したというもの。遺族が警視庁に告訴していた。
男は6月下旬、木村さんの遺族に「誹謗(ひぼう)中傷をした。反省し、一生罪を背負い責任を果たします。本当にごめんなさい」とメールで謝罪したという。
同庁によると、遺族は「自ら名乗り出て謝罪した人を告訴するのは苦渋の選択だが、追及しなければ花の死が無駄になる。告訴を公表し、誹謗中傷のない世界にしたい」などと話したという。
木村さんが亡くなった直後、大半の中傷コメントや関連のツイッターのアカウントが削除された。ただ、木村さんが中傷コメントの画像を保存しており、警視庁が遺族の協力を得て分析していた。この男の投稿も保存されており、侮辱行為を裏付ける証拠となった。
警視庁はこれまでの捜査で、3〜5月の間に木村さんに関して書き込まれた約1200件の投稿を確認した。このうち約300件が中傷コメントだという。同庁はこうした投稿についても捜査を進める方針。
フジテレビの恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演し、5月に死去したプロレスラーの木村花さん(当時22)をウェブ上で誹謗(ひぼう)中傷したとして、警視庁は17日、大阪府箕面市の職業不詳の20代の男を侮辱容疑で書類送検した。木村さんは共演者に怒るシーンが放送された3月以降にSNSに中傷コメントが相次いだ末、自ら命を絶った。男も悪質な投稿を繰り返していたという。
発表によると、男は5月中旬ごろ、匿名でツイッター上に「性格悪いし、生きてる価値あるのかね」「いつ死ぬの?」などと数回にわたって書き込み、木村さんを公然と侮辱した疑いがある。6月下旬に木村さんの遺族にメールで謝罪をしていた。同庁は男の書き込みのほかにも、木村さんについての投稿を約1200件(約600アカウント)確認しており、ほかの中傷コメントについて引き続き捜査を進める。
テラスハウスはシェアハウスで暮らす男女6人の恋愛模様を観察する番組で、動画配信大手「ネットフリックス」で配信され、地上波でも放送された。木村さんは昨年10月から出演し、共演者に怒るシーンが配信された今年3月以降、ウェブ上に「死ね」「消えろ」などの匿名のコメントが相次いだ。木村さんは家族や友人に「つらい」などと漏らし、自傷行為に及んだ。
自宅で命を絶ったのは5月23日。直前に、自身のSNSに、中傷コメントに傷ついたという趣旨の投稿をしていた。捜査関係者によると、遺書とみられる手書きのメモには家族や友人への感謝をつづっていた。
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