静岡市清水区蒲原の酒屋「やまだ酒店」で、主人の山田明弘さん(65)が独学で技法を会得した手作りピザが人気だ。「アメリカンミックス」や「さくら海老」など全7種類を店頭で焼き上げ販売するほか、家庭への出張調理で熱々ピザを提供している。
やまだ酒店は1938年から酒やタバコを扱ってきた老舗。10年ほど前に酒類販売が落ち込む中、山田さんが打開策を考案。競合するスーパーにはない「温かくて手間がかかった物を作ろう」と考え、中学時代に食べておいしさに感動したピザに決めた。調理経験がない中で本を読んだりピザ店を食べ歩いたりして研究を重ねた。
山田さんのピザの特徴は1人1枚を軽く食べられるところ。通常280グラムの生地で直径28センチほどのピザに伸ばすのに対して、130グラムの生地で23センチのピザを作り上げる。「酒のつまみは腹にたまらない方が良い」という顧客の意見を取り入れ薄さにこだわった。その上で、もちもち感も出るように粉の配合を工夫し本場イタリア製のこね機も導入した。
10年の間に試行錯誤を経て完成した。近隣住民だけでなく、由比や富士川周辺からも注文が入るという。山田さんは「周囲からの好評や反響が何よりうれしく続けて来られた」と話した。
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August 31, 2020 at 07:31AM
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酒屋の主人が独学で会得 「手作りピザ」人気 静岡・清水区|静岡新聞アットエス - @S[アットエス] by 静岡新聞
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