逆転勝ちしたオリックス中嶋聡監督(55)は、逆転弾の杉本や勝利投手の曽谷のほかに、福田周平外野手(31)の中堅守備を持ち上げた。

地方球場とあり、ベンチ裏はスペースの関係でやや手狭な状況。中嶋監督は試合後の取材を受けている横で、福田が着替えや荷物をまとめていた。指揮官はそれを意識して「福田の守備がいいんで。あのセンターの落ちるやつね、あれ落ちていたら大変なことになってました。本当に助けてもらいました」と声のボリュームを上げた。

1点をリードされた4回2死一、二塁で、福田は太田の飛球に前進してダイビングキャッチ。確かに落ちていれば、試合の大きな分岐点だった。指揮官は「そうですね、ほんと。…絶対書かんからな、これ言っても」と福田の方を向いて笑い、報道陣も笑わせた。逆転勝ちの喜びムードの中での、いつもと違うひと幕だった。

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