海外移籍手続きのため13日限りでFC東京を離脱することが発表されたMF松木玖生が同日、J1第23節・新潟戦で後半16分から出場し、国内でのラストマッチを終えた。2-0で勝利した試合後、報道陣の囲み取材に応じた松木は「今日の試合に勝つことができたんで、自分も気持ちよく海外に行ける。この勝利は一生忘れない勝利になった」と喜びを語った。
松木の国内ラストマッチの舞台は57885人の大観衆が詰めかけた国立競技場。1-0で迎えた後半16分にピッチに立つと、FC東京サポーターからは何度も個人チャントが歌われ、特別なムードの中で試合が行われた。
松木はプレー面でも大きな存在感を放ち、投入直後には果敢な直接FKで大観衆を沸かせ、後半33分には屈強なフィジカルを生かしたボールキープから追加点を演出。試合終盤にはこぼれ球を拾ってファウルを誘うと、そこからは松木のチャントが鳴り止まず、惜別ムードのままタイムアップを迎えた。
その大声援は松木の耳にも届いていた。「57800人くらいと試合の時に見えたけど、新潟のサポーターも含めてそれくらい多くのサポーターがこの国立に見にきてくれて、自分もいい活力になった」。国立の雰囲気を嬉しそうに振り返った21歳は「みんなの期待を背負って羽ばたいていきたい」と笑みを見せた。
青森山田高時代には欧州クラブの練習参加も経験したが、その上で選んだFC東京でのキャリア。松木にとっては実りあるものになったという。
「FC東京じゃないと自分は試合に出られていなかったと思う。アルベル監督が自分を開幕からスタメンで使ってくれたのもそうだし、ピーター監督にはキャプテンに任命してもらった。サッカーキャリアの中でいい経験ができたと思う。この経験が必ず次に活きると思うので、これから地に足をつけてやっていきたい」
移籍先は現状未発表のため、来季については多くを語らなかったが、移籍先の選択には「一番成長できると思ったし、自分の夢に近づくのはそこが一番いいと思った」と話した松木。「どのチームに行ってもやることは変わらないし、個人としてはポジションを奪って、しっかりと試合に出場して結果を出すだけ。そこにこだわってやっていきたい」と決意を述べた。
そこで目指すはDF長友佑都、MF久保建英ら数々のW杯戦士を輩出したFC東京出身者の中でも際立つ存在になることだ。「若い選手が海外に行くことが増えているし、自分も若いと見られない歳になってきた」と危機感も口にしつつ、「これからは自分との戦いになってくると思う。FC東京(出身者)で一番活躍した選手と言われるような活躍をしたい」と高らかに宣言した。
(取材・文 竹内達也)
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