3週にわたって行われたVNL予選ラウンドの結果、日本は5位となってこの決勝トーナメントに進出。一方の中国は予選4位でファイナルラウンドに駒を進めており、アジア地域におけるライバル同士の対決が早くもVNL準々決勝で実現した格好だ。さらに、両代表ともに、このVNL2024の期間中に開幕まで40日を切ったパリ2024の出場権を獲得したチーム同士でもあることから、オリンピックを見据えたライバル対決に世界が注目した。
キャプテン・古賀紗理那を軸とするTEAM JAPANは、第1セットからゲームの主導権を握る。試合の終盤に入ると、中国に同点に並ばれる危ない場面もあったが、最後まで中国の勝ち越しを許さなかった日本が25−21で最初のセットを奪う。つづく第2セットでは、ふたたびリードする展開の日本に対し、中盤に入って中国が逆転に成功。しかし、息の合ったセットプレーで得点を重ねて追い上げた日本が、このセットも25−21で奪い、ベスト4進出に先に王手をかける。
第3セットでは、勢いに乗った日本が前半に4点差でリードするも、日本の攻撃を攻略する中国が中盤に勝ち越して、粘りのプレーで応戦してくる。一進一退の攻防戦が続く中、20ポイント以降の試合内容が課題と語っていた眞鍋政義監督率いるTEAM JAPANは、予選ラウンド最終日からこの日まで海外渡航の移動もある中での短期間にその修正力を発揮し、アジアのライバルチームから得点を奪って、点差を広げる。最後は石川真佑の鋭いスパイクで25点目を獲得し、25−22で第3セットも中国を退け、ゲームカウント3−0のストレートで日本が勝利を飾り、VNL準決勝進出を決めた。
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