<阪神0-2広島>◇7日◇甲子園
阪神は広島が繰り出した床田、島内、栗林のリレーに抑え込まれた。今シーズン4度目の完封負けだ。
山田 どちらかといえば阪神の方が押し気味で、広島にはチャンスが少なかった。阪神にはあと1本がでないという一戦になった。今季のセ・リーグの傾向として、ピッチャーが好調なのか、それとも打つ方が拙いのかは分からないが、どのチームも打線を組むのに苦労している感が強い。だから岡田監督が打線を組み替えざるを得ないのも分かるような気がした。
広島先発の床田とは今季3度目の対戦だった。早いテンポで投げ込んでくるサウスポーに要所を締められた。3番ノイジーが2つの併殺を食らった。得点圏に走者を置いても後続が断たれた。
山田 床田はどんどんストライクを取りにきていたし、追い込んでからストライクを取りにいってミスすることもあった。どのチームも阪神を相手にすると、各投手が早めに追い込んでいく姿勢を示している印象が強い。それに対して阪神はどちらかといえばいいボールに対して慎重になっている感じがする。早い仕掛けが目立つのは佐藤輝、森下ぐらいで、あとはいわゆる好球にも慎重になっているようにみえる。だから相手ピッチャーが大胆に投げてくるのだろう。逆に、もっと阪神の各打者が大胆に攻めていけば、今度は相手ピッチャーのほうが慎重になっていくはずだ。
阪神は“5月戦線”で弾みをつけて、交流戦に乗り込みたいところだ。
山田 この日の球審は両サイドがワイドだからピッチャーには有利だった。村上は責められないだろう。ただ5回の1点は防がないといけなかった。現状で打ち勝てるイメージがするチームはヤクルト、筒香が加入したDeNA…。中日も得点力は低いが打てるようになってきた。阪神は投手力が高いだけに、どれだけ打力が上がってくるかにかかっている。【取材・構成=寺尾博和】
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