オープン戦 ドジャース7ー4ロッキーズ ( 2024年3月3日 グレンデール )
ドジャースの大谷翔平投手(29)は3日(日本時間4日)、ロッキーズ戦に「2番・DH」で出場。3打数3安打2打点で、強打者を示す指標であるOPS(出塁率+長打率)は驚異の2・207となった。2回の適時三塁打は史上2人目の「打球角度15度以下で、打球飛距離424・5フィート(約129・3メートル)以上」という超絶レア打。新天地で迎える打者専念の米7年目は、打率・714と早くもエンジン全開だ。
バチンと球場に響き渡る音が違う。2回1死二塁。大谷は本塁打を確信し、ゆっくり歩き出した。だが、角度15度という低い弾道の打球は、中堅左のフェンス上部に直撃。左翼に向かって芝生の上を転がり、一塁と二塁の中間辺りから急に駆け足になった。
球団担当者によれば、打球速度は117マイル(約188・3キロ)、同飛距離は424・5フィート(約129・3メートル)。三塁到達後、ディノ・エベル三塁コーチに打球の行方を確認した。公式戦自己最速の119・1マイル(約191・8キロ)に匹敵し、デーブ・ロバーツ監督も驚きを隠せない。
「彼は今、Locked in(何が来ても打てるほど集中している状態)。さまざまな球種、コースの球を打てている」
左腕ゴンバーの直球を強振した。角度15度以下ながら424・5フィート以上も飛んだ打球は、15年5月12日のマーク・トランボ(ダイヤモンドバックス)以来。同年のスタットキャスト導入以降で史上2人目だ。昨年9月に受けた右肘手術のリハビリ過程の中、規格外のパワーを披露した。
初回無死一塁は右前打。3回1死一、二塁でも右前適時打し、代走を送られ交代した。オープン戦3安打は日米通じて初で、2月27日のホワイトソックス戦から7打席連続出塁。出塁した際には、1日のガーディアンズ戦から導入したクレイトン・マクラフ一塁コーチと軽く頭突きをかわす“新儀式”を繰り返した。1・000を超えれば超一流とされるOPSは、アリゾナでキャンプを張る15球団トップの2・207。ロバーツ監督も「翔平にとって良い日になった」とうなずいた。
1日の同戦で二塁にスライディングをした際に右手小指を痛めたという。2日の練習ではテープのようなものを巻いていたが、この日は外して試合に出場。指揮官が「何かプレーに制限があるとは聞いていない」と語ったように大事には至らぬもようだが、試合後のロッカーでは再び同様のテープを巻いた。
韓国・ソウルでの「3・20開幕」へ極めて順調だ。2月29日の結婚発表後も話題を振りまき、4日(日本時間5日)は今キャンプ2度目のオフ。取材対応がなかった大谷は日米報道陣に「See you. お疲れさまでした!」と爽やかな笑みを浮かべ、自らの運転で帰路に就いた。(柳原 直之)
▽OPS 出塁率+長打率で計算し、1.000を超えると超一流とされる。打者の得点への貢献度を表す数字として、大リーグでは00年代から重要視。出塁率は打者が塁に出る確率、長打率は走者を進める力を示すことから、合計値は強打者の度合いを示す指標として用いられる。メジャーの歴代シーズン最高は04年バリー・ボンズ(ジャイアンツ)の1.422で、プロ野球では74年王貞治(巨人)の1.295。
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