【グレンデール(米アリゾナ州)6日(日本時間7日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が好走塁でみせた。ホワイトソックス戦に「2番DH」で出場し、先発した山本由伸投手(25)とメジャーで初共演。2打数2安打1四球と全3打席で出塁し、今季オープン戦で初盗塁をマークした。打率5割8分3厘と驚異的な数字を残している一方で、好走塁でチャンスメーク。今オフに取り組んでいる走塁改革の成果を示した。
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一塁走者の大谷は、いかにも走りそうだった。2回2死一、三塁、3番フリーマンの打席でリードを取ると、右足をやや開き、重心を二塁ベース寄りに傾けた。初球、いきなりスチール。直前にけん制球で警戒されたが、好スタートで二塁ベースまで一直線に加速した。悠々セーフで捕手の悪送球を誘い、三塁走者が生還。大谷の足を起点に、得点を奪った。
継続して取り組んだ走塁改革の成果が出た。今キャンプ序盤、ブルワーズなどで監督を務めたロン・レネキーGM特別補佐(67)らの助言もあり、リードの構えを変更。両足は一塁と二塁のライン上に対して平行ではなく、右足をやや後方へひく。スタートを切る左足の1歩目を二塁ベースまで一直線に入るように改善した。この日だけでなく、オープン戦の試合前ウオーミングアップでは、この構えからスタートダッシュを繰り返す。ただ走るだけではない。明確な意図で、入念な準備を重ねた。
オープン戦5試合目で初盗塁。ロバーツ監督は「塁に出れば進塁を狙うことを勧めているが、とても積極的だった」と目を細めた。1回無死一、三塁の場面では、左犠飛で大谷が一塁から二塁へ走った。犠飛を放ったフリーマンは「最も印象的なのは一塁からタッチアップをしたこと。あまり話題にはならないことだが、とても素晴らしい。そういうことが、シーズンを戦う上で勝利につながる」と好走塁を称賛。進塁への強い意識が光った。
たとえ先発の山本が乱れたとしても、カバーできる。この日はベッツ、大谷、フリーマンのMVPトリオが活躍。3-5の4回2死一塁からベッツの安打と大谷の四球で満塁とし、フリーマンのグランドスラムで鮮やかに逆転した。長打で一気に得点する大味な野球もあれば、単打や足を使った攻撃も展開する。ロバーツ監督は「ショウヘイはいろんな形で相手を負かすことができる。その1つが、彼の足の速さだ」。バリエーションに富むドジャース打線。その中心に、大谷がいる。
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