大相撲の元大関朝潮で、昨年11月2日に亡くなった先代高砂親方(本名・長岡末弘さん、享年67)をしのぶ「お別れの会」が5日、東京都内のホテルで開かれ、日本相撲協会・八角理事長(元横綱北勝海、60)、弟子の元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(43)、高砂部屋の兄弟子で元関脇高見山の渡辺大五郎さん(79)ら350人が列席した。ダグワドルジ氏は先代師匠との〝空白期間〟を、痛恨の表情で振り返った。
過ぎた時間は戻ってはこない。昨年11月、小腸がんで死去した先代高砂親方との最期のお別れ。ダグワドルジ氏は旧正月を迎える母国モンゴルへ帰国する航空機の時間が迫るなか、姿をみせた。
「最後なので来た。お別れですね。弟子として。好きか、嫌いかは別として人間として見送るのは当然のことだから」
暴行事件など度重なる自身の不祥事で平成22年2月に引退を余儀なくされた元朝青龍に対し、先代師匠は自身の定年会見で「自業自得」と断じた。部屋関係者によると、感情的な行き違いなどもあって同年10月の元朝青龍の引退相撲から10年以上も師弟の接触は断たれていたという。
「いいこともあれば、よくないこともある。それで人間は成長していくんじゃないかと思う」。元横綱なりの自負もある。先代師匠はよく、本場所千秋楽の部屋のパーティーで「自分の地位を超える弟子がほしい」と話していた。だから「師匠の夢をかなえてあげた。もう一回、会いたかった。握手をして終わりたかった。最後は話したかった」と無念さをにじませた。
だが、「師弟は三世(さんぜ)」という。前世、現世、来世の3世につながる深い因縁。師匠との空白の時間は、弟子をより思慮深くさせた。
◆兄弟子で元関脇高見山の渡辺大五郎さん 「早過ぎるよ。よく胸を出して、稽古をつけた。ぶつかり稽古では当たりが強くて嫌だった。明るくて、口もうまかったね」
◆同じ高砂一門で、弔辞を述べた八角理事長。最後は涙ながらに声を詰まらせ 「大相撲に懸けた人生、本当にお疲れさまでした。天国から優しい笑顔で見守ってください」
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