今回の大会は来年のパリオリンピックの代表が内定していない男子60キロ級、男子100キロ級、女子63キロ級、女子78キロ級の4階級の代表選考も兼ねた重要な大会でした。
男子60キロ級では、代表を争う高藤直寿選手と永山竜樹選手はそれぞれ勝ち上がって、決勝で対戦しました。試合は延長までもつれ、永山選手が一本背負いで一本を奪い、優勝を果たしました。
男子100キロ級では大学1年生の18歳、新井道大選手が初めてのグランドスラム出場で2位となりました。東京オリンピックの金メダリスト、ウルフアロン選手は準々決勝で敗れ敗者復活戦に回りましたが、延長戦の末、敗れました。
ことしの世界選手権代表で世界ランキングでは日本人選手で最も上位だった飯田健太郎選手は2回戦で敗れました。
女子63キロ級では代表を争う高市未来選手と堀川恵選手が準々決勝で直接対決しました。両者譲らない展開が続きましたが、高市選手には1つ、堀川選手には2つ指導が入った状態で延長戦に入りました。延長に入ってから1分半、2人に消極的な攻めに対する指導が出て、堀川選手が反則負けとなったため、高市選手が勝ちました。
そして、大学4年生の山口葵良梨選手との決勝は延長に入りましたが抑え込んで優勝しました。
女子78キロ級では東京オリンピックを制した濱田尚里選手が準々決勝で敗れて敗者復活戦に回りました。しかし、持ち味の寝技に持ち込むことができず、一本を奪われて敗れました。
去年、この大会を制した高山莉加選手は大学2年生の杉村美寿希選手に勝って3位でした。
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