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Wednesday, December 6, 2023

【セルジオ越後】神戸を初優勝に導いた大迫のMVPに異論なし。長谷部監督は腕の良いコックさんのようで、多くの指導者の励みになった - サッカーダイジェストWeb

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 ベストイレブンは、優勝した神戸と4位の浦和から4人が選ばれた。2位の横浜が1人、3位の広島は0人。浦和が多く見えるけど、リーグ最少失点で西川やショルツ、ホイブラーテンら守備陣が選ばれているから、それほど違和感はない。

 最優秀ゴール賞を受賞した渡邊の得点は、素晴らしかった。ただ、式典ではノミネートされていた他のゴールも見てみたかった。渡邊の凄さがより際立っただろうし、観客も楽しめたはずだ。

 ベストヤングプレーヤー賞に選ばれた三戸は、これからに期待したい。今回で名前を覚えたファン・サポーターもいるだろうし、注目度が上がるだろう。ハーフパンツで登場したのは、いかにも新人らしくて良かったね。

 優秀監督賞に輝いたのは、ルヴァンカップ優勝で福岡に初タイトルをもたらした長谷部監督。ビッグクラブと比べて戦力が劣る福岡でも、やり方次第でタイトルを獲れると示せた。食材を活かして美味しい料理を作る実力のあるコックさんのような腕前が、高く評価されたのだろう。多くの指導者の励みになったと思う。

 賞の選考は、おおむね妥当だった。選手や監督、関係者のみんな、今季もおつかれさまでした。

【著者プロフィール】
セルジオ越後(せるじお・えちご)/1945年7月28日生まれ、78歳。ブラジル・サンパウロ出身。日系ブラジル人。ブラジルではコリンチャンスやパウリスタなどでプレー。1972年に来日し、日本では藤和不動産サッカー部(現・湘南ベルマーレ)で活躍した。引退後は「さわやかサッカー教室」で全国を回り、サッカーの普及に努める。現在は解説者として、歯に衣着せぬ物言いで日本サッカーを鋭く斬る。

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