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Sunday, December 17, 2023

山本由伸の移籍先はどこか 大谷翔平しのぐ大争奪戦に - 日本経済新聞

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メジャーリーグは今オフ、補強戦線の動きが遅いといわれてきた。その理由の一つは、大谷翔平という稀有(けう)な選手がフリーエージェント(FA)戦線のトップにいたから。大谷がどのチームに、どのくらいの契約でいくかがはっきりしなかったため、他の選手たちはなかなか動きが取れなかったのだ。

「マーケットのトップにこれ以上ないほどユニークな選手(=大谷)がいたら、新しいダイナミック(な動き)が生まれるものだ」

今年はテネシー州ナッシュビルで7日まで行われたウインターミーティング中、シカゴ・カブスのカーター・ホーキンス・ゼネラルマネジャー(GM)はそう述べていた。

しかし大谷は9日、ロサンゼルス・ドジャースと10年7億ドル(入団発表時のレートで約1015億円)というとてつもない契約を発表。ここで一つの区切りを迎え、これからマーケットが急激に動き出すことが予想される。山本由伸、今永昇太、松井裕樹ら、今オフにメジャー移籍を目指す日本人選手たちの行き先も遠からず決まっていくはずだ。

オリックス時代に日本で最高級の実績を積み上げた山本は、大谷に続くナンバー2のFA選手との呼び声が高い。日本人選手がメジャーFAのトップ1、2とはすごい時代が来たものだ。当初は1億5000万〜2億ドル程度と目された山本の契約総額は、今オフにおける先発投手の需要の高さ、大谷の契約額が予想以上だったことも相まって、最終的に3億ドルを超えるという報道も出てきている。

有力視されるのは西のドジャース、東のニューヨーク・ヤンキースというメジャー最高級の金満チーム。関係者によると12日、ロサンゼルスで行われたドジャースと山本の面談にはそうそうたる面々が出席したという。当初は参加が予定されたムーキー・ベッツ外野手こそ所用で欠席したものの、デーブ・ロバーツ監督、フレディ・フリーマン一塁手、ウィル・スミス捕手、そして移籍が決まったばかりの大谷らが顔をそろえ、山本との話し合いに臨んだ。

一方、11日に催されたヤンキースとの会合にはオーナーのハル・スタインブレナー氏、ブライアン・キャッシュマンGM、アーロン・ブーン監督ほか、球団トップが勢ぞろいだったとか。これらの陣容を聞けば、両軍の熱意が伝わってくる。

ほかにもニューヨーク・メッツ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、フィラデルフィア・フィリーズ、トロント・ブルージェイズ、ボストン・レッドソックスなどが候補に挙がり、チーム数では大谷以上の大争奪戦が展開されている。

ほかならぬ大谷が「ぜひ山本を取ってくれ」とチーム上層部に求めていること、山本には「海のそばに住みたい」という希望があることなどから、ドジャースが優位か。ただ、山本には相当に熱を上げているヤンキース、資金力ではナンバーワンのメッツが巨額を投じれば逆転の可能性もある。山本側は慎重に決断する意向のようで、最後まで目が離せない争いが続きそうだ。

DeNAで通算64勝を挙げ、メジャー移籍を目指す今永には、ウインターミーティングの時点でオクタゴン社の長谷川嘉宣代理人が「10球団強が獲得に興味を示している」と述べていた。「左の先発投手を望むチームは多く、需要は大きい」という言葉に嘘はなく、今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも先発したサウスポーをドジャース、ヤンキース、メッツ、レッドソックスなどがマークしている。

山本の争奪戦に敗れたチームが、今永や、パドレスからFAとなった今季サイ・ヤング賞の左腕ブレーク・スネルに目を向けることも考えられる。今永の平均年俸も2000万ドル程度の巨額になるという予測が伝えられており、契約時は話題を呼びそうだ。

楽天から海外FA権を行使し、メジャー移籍を目指す松井はセントルイス・カージナルスと面談したと伝えられた。今後、カブスとも会うとの報道も。カージナルスのある番記者は、ウインターミーティングの時点で「残る課題はブルペンの補強。山本を取りにいくことはまずないが、松井獲得に積極的に動くことはあり得ると思う」と話していた。

松井と、日本ハムからポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す上沢直之の去就決定はもう少し時間がかかるかもしれない。それでも投手主導の今オフのマーケットを見る限り、最終的には好条件が提示されても不思議はない。この激動のオフの後で、2024年は新入団選手も含め、多くの日本人選手がメジャーで活躍する楽しみな1年になる可能性が高そうだ。

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