渡邊は14分の出場で5ファウルとファウルトラブルに陥る
サンズの渡邊雄太とレイカーズの八村塁による今シーズン2度目の日本人対決がフットプリント・センターで行われた。
開始5分半、先にコートに立ったのは渡邊。ヘルプディフェンスからアンソニー・デイビスのゴール下を防ぐと、直後にはコーナースリーを成功させる最高のスタートを切る。
そして残り3分、八村もコートへ。いきなり渡邊とマッチアップしたが、互いに仕掛けることはなかった。第1クォーター終盤には、ヘルプディフェンスに入るものの、デュラントのアタックを止められずにバスケット・カウントを与えてしまう。第2クォーター序盤には、トランジションの先頭を走り、力強いアタックでブラッドリー・ビールからバスケット・カウントを獲得したが、その後はほとんどオフェンスに絡めず前半は8分の出場で2得点に留まった。
一方の渡邊は自身のセットオフェンスを使うシーンもあるなど積極的にオフェンスに絡むが、タッチが悪く最初のコーナースリー以降の3本のシュートはすべて外れてしまう。さらに抜群の位置取りからヘルプディフェンスでチームに貢献していたが、デイビスのアリウープ、レブロンのアタックの際にファウルを犯してしまう。個人3つ目のファウルがコールされて以降もコートに立ち続けたが、レブロンのパワフルな1on1を止められずにバスケット・カウントを許し、開始約6分で4つ目のファウルがコールされてベンチへと下がった。
試合はレブロンが17得点を挙げるも、絶好調のビールが前半だけで20得点を挙げ、デュラントも16得点を記録したサンズが63-55でリードした。第3クォーター残り5分を切った場面で渡邊が、4分を切った場面で八村がそれぞれコートへ。渡邊はファウルを抑えつつ、絶妙なティップアウトでデュラントの速攻に繋げるなど安定したパフォーマンスを披露。しかし、残り1分の場面でデイビスの速攻を防ぐために個人5つ目のファウルを献上してしまった。
そして、ここまで目立った活躍の無かった八村だったが、最終クォーターに覚醒する。エリック・ゴードンとのマッチアップで抜かれないなど鉄壁のディフェンスを見せると、ファーストオフェンスで3ポイントシュートを射抜く。さらにエクストラパスでキャム・レディッシュの長距離砲をアシストすると、自身の泥臭いリバウンドからリーブスのファストブレイクに繋げ、8-0のランを牽引。止まらない八村はコースを先読みし、パスカットに成功すると、そのままプッシュして豪快なダンクを叩きこんだ。その後、フリーの場面で3ポイントシュートを決め切れず、ユスフ・ヌルキッチにバスケット・カウントを許してしまう場面もあったが、試合を一変させ残り3分までコートに立ち続けた。試合は最終クォーターに逆転したレイカーズが最後までリードを保ち、122-119で勝利した。
八村は20分のプレータイムでフィールドゴール6本中3本の成功で7得点を挙げ、さらに3リバウンド4スティールとオールラウンドに活躍。一方、ファウルトラブルに陥った渡邊は14分のプレータイムでフィールドゴール4本中1本の成功の3得点に留まった。
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