セビージャを応援する『ビリス・ノルテ』 [写真]=Getty Images
セビージャのウルトラス『ビリス・ノルテ』が5日、DFセルヒオ・ラモスを獲得したクラブ上層部に対する声明を発表した。
長いフットボール史においても、歴代有数のセンターバックとして挙げられるS・ラモスの18年ぶりとなるセビージャ復帰が決定した。今夏にパリ・サンジェルマンを退団し、フリーとなった同選手は、提示された最高額の20分の1の年俸で“始まりのクラブ”と1年契約を締結。『ラモン・サンチェス・ピスフアン』に戻ってきたカンテラーノは「故郷に戻ることは、この上ない幸せだ。ここに帰らなければ、どこに行っても意味がない。祖父、父、セビジスモ、そして(アントニオ・)プエルタに対する負い目があった」と明かしている。
一方で、S・ラモスに対する遺恨は残り続けているのも確かなようだ。アンダルシアの風土を感じさせる情熱的な応援が魅力のセビージャのウルトラス『ビリス・ノルテ』は公式SNS上にて、S・ラモスを獲得したクラブ上層部を非難。この背景には、トップチームデビューから僅か1年半でレアル・マドリードへと移籍したこと、さらには、2017年1月の『セビージャvsレアル・マドリード』の一戦で、同選手が自身に罵声を浴びせる一部サポーターに向けた挑発行為に及んだことがある。同応援団体は「このサインを提案した関係者に対する拒絶」とし、以下のように声明を発表した。
「50年近くセビージャFCのウルトラスグループとして活動する私たちは、このサインを提案した関係者に対する拒絶を表明します。私たちを駆り立てるのは憎しみや恨みではなく、クラブとその歴史、そして(クラブから)ファンへの愛と誇りです。このサインを提案することは、ここまでクラブを偉大にしてきた価値観、このエンブレムを守ってきた象徴や伝説、そして過去にこの選手から蔑まされ、苦しみを味わった何千人ものセビリスタに対するリスペクトを欠く行為です」
「この声明は、主にセビージャFCの役員会に宛てたものです。ここ最近の役員会の決断は、このエンブレムに対する思いを尊重するというモデルケースから遠ざかっていると感じます。もう一度言おう、尊厳、価値観、エンブレムとファンへの敬意こそが、100年以上の歴史を紡いできたこのクラブを支える基盤なのです」
「忘れてはならないのは、セビージャFCとは私たち(すべてのファン)ということです。決して、セビージャFCを犠牲に生きながらえようと、クラブオフィスの肘掛け椅子にしがみついている人間のことではありません」
なお、S・ラモスは、加入発表動画にて「僕は間違いを犯した。この場を借りて、自分の言葉で謝罪したい」と発言している。
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