高校野球・夏の甲子園準々決勝(19日)
沖縄尚学―慶応(神奈川)
米騒動が起こった2年後の1920年大会以来、103年ぶりの4強を狙う慶応の強力打線に対し、沖縄尚学の投手陣が踏ん張れるか。
慶応は初戦の北陸(福井)戦で12安打9得点と強打を発揮。渡辺千之亮選手、加藤右悟選手ら中軸に長打力がある。清原勝児選手は甲子園で歴代最多の春夏通算13本塁打を放った清原和博さんの次男。代打で出番はあるか。
沖縄尚学はエース右腕の東恩納(ひがしおんな)蒼投手が2試合を完投し、計1失点と安定感は抜群だ。ただ、連戦の疲労から継投が予想され、2番手以降の出来が鍵を握る。
慶応の主戦・小宅雅己投手は140キロ前後の直球とキレのあるスライダーが持ち味で、大崩れはしないだろう。
清原選手は打席に立つと球場の雰囲気を変えられる魅力がある。北陸との2回戦では七回に代打で登場。左飛に倒れたが、大歓声に包まれた。3回戦は出場がなかったが、森林貴彦監督は「彼の力が必要になってくる」と勝負どころでの代打起用を示唆している。
沖縄尚学の東恩納投手は130キロ前後の縦横のスライダーが持ち味。創成館(長崎)との3回戦は、直球とスライダーを狙われていると察知するや、「今までそんなに投げてこなかった」という緩いカーブでカウントを整える器用さを見せた。3回戦で沖縄大会を含めて今夏初失点を喫したが「周囲の期待が落ち着き、楽になった」と動じていない。
打線はここぞの場面での集中打が光る。勝負強い1番の知花慎之助選手を中心に、好機を確実にものにしたい。【深野麟之介】
からの記事と詳細 ( 103年ぶり4強狙う慶応 沖縄尚学は継投か 夏の甲子園準々決勝 - 毎日新聞 )
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