滋賀学園－近江 ５大会連続１７回目の夏の甲子園出場を決め、歓喜の近江ナイン
◇２８日 全国高校野球選手権滋賀大会決勝 近江８―７滋賀学園（マイネットスタジアム皇子山）
全員で耐え抜き、近江が５大会連続１７度目の甲子園出場を決めた。一時は６点をリードしたものの、滋賀学園の猛反撃で差は１点まで縮まり、９回も走者を二塁まで進められた。それでも、何とか踏みとどまって試合終了。ナインには自分たちのスタイルへの手応えが宿っていた。
「野手とベンチがつながりを持って守れたことでピンチを防げた」と横田悟主将（３年）が語り、塚脇柊太捕手（３年）も「一個ずつ必死にアウトを取りにいきました」。多賀章仁監督（６３）も「こういう試合を勝ち切れたのは大きい」と選手全員を褒めたたえた。
昨年のエース・山田陽翔投手（現西武）のような傑出した選手はいない。多賀監督が「昨日の自分を超える」というテーマを課したチームは夏の大会で急成長。１番の清谷大輔外野手（３年）は「去年は先輩についていく感じだったが、今年は全員でいくぞと思えている」。だからこそ、目標を堂々と掲げられる。
昨年の先輩の成績を超える全国制覇。横田主将は宣言する。「滋賀県勢初の日本一を目指して頑張りたい」。全員野球で”山田超え”を果たした先には、湖国の悲願である深紅の大優勝旗が待っている。
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