MLB公式サイトは11日、メジャー全30球団について1つずつ「とりあえずの対策」を考察。すべての問題が解決できるわけではないとしつつ、各チームの番記者が比較的シンプルな修正案を提示した。

エンゼルスについては、レット・ボリンジャー記者が「ローテーションの軌道修正」だとコメント。「シーズン序盤は投手陣が好投していたものの、ここ数戦は苦戦している。二刀流の大谷翔平ですら、ここ3試合の先発登板で防御率6・00としている」と現状を分析した。

同記者はさらに「左腕パトリック・サンドバルは持ちこたえているものの、タイラー・アンダーソンとリード・デトマーズ両左腕は苦戦。右腕グリフィン・キャニングも10日のアストロズ戦で打たれ、左腕ホセ・スアレスは左肩のケガで約2カ月の離脱が予想されている。つまり、2年目の右腕チェイス・シルセスに頼らなくてはならない状況だ」と、苦しい台所事情に触れた。

千賀滉大投手が所属するメッツについては、ビル・ラドソン記者が「先発投手陣がもっと長く投げること」だとコメント。「そろそろブルペン勢を休ませるころだ。9日の試合終了時点でリリーフ陣は計136回1/3を投げている」とブルペンの疲労を指摘した。

同記者は「クオリティースタート(6イニング以上、自責3以内)がロイヤルズと並んでメジャー最下位の5回と、ブルペン勢の疲労解消に貢献できていない。直近でこれをクリアしたのは、4月21日のジョーイ・ルケーシーと5月5日の千賀滉大となっている」とつづった。投手陣にケガ人が多数出ているなか、「千賀は先発陣で最も安定している」と述べ、ルケーシーら他投手のパフォーマンス改善が必要としめくくった。