【ゲイレス(英国)27日=近藤由美子】女子ゴルフのAIG全英女子オープン前哨戦となるスコットランド・オープンが28日、英ゲイレスのダンドナルド・リンクス(パー72)で開幕する。19年全英女子覇者の渋野日向子(23=サントリー)がプロアマ戦出場前に取材に応じ、由緒あるコースとの思わぬ縁に「もうゴルフざんまいです」と笑顔を見せた。

25日に現地入り。先週は荷物1個がなくなるロストバゲージが発生したが、今回の移動では荷物はすべて無事に到着。一方、宿泊先を騒音などもあって「あまり良くなくて」と急きょ変更した。マネジャーが探した宿泊先は偶然、男子ゴルフの全英オープン第1回開催コース、プレストウィックGCの目の前だったという。「ああゴルフ場があるなって。部屋から見えて。(目の前が歴史があるコースとは)全然知らんかった。20回くらいやっているんですよね。ネットで調べました」と照れ笑いした。

さらに「部屋から見えるからゴルフざんまいです。おじいちゃんとおばあちゃんが散歩しながらゴルフ。めっちゃ良かった。ワンちゃんがちょうど打つ時に止まるんですよ。超癒やされた。ここ当たり! めちゃくちゃ当たり!」。急きょ変更した宿泊先で、つかの間のリラックスした時間も持つことができた。

今大会は2年ぶりの出場。英国特有のリンクスコースについては「一昨年に初めて出場させていただいて、その時は手に負えない状態だった。苦い思い出というか、記憶にないくらい」と振り返った。

最近のゴルフについて「飛んでいない印象」とした。「スイングのことばかり考え過ぎて、振る練習もしていなかった。マン振り練習をずっとやってました」と明かした。26日に練習ラウンドを行った。「比較的久しぶりに振れていたかな」と手応えを口にした。

来週は3年ぶりVを目指す全英女子を控える。「ここでいいきっかけをつかめるといいけど。英国はいい印象が個人的にある。全然コース違えど頑張りたいです」と意気込んだ。