U-21日本代表に勢いをもたらしたのはMF佐藤恵允(明治大)。前半7分に豪快な左足シュートを放ち、先制ゴール。「自分が先制点を決めて、勝って終われたのは、すごく自信につながる」と試合後に喜びを語った。
今大会4試合目で2度目の先発出場。左ウイングで起用されると、開始7分で結果を出す。左サイドのクロスから相手選手のクリアはPA左の佐藤のもとへ。「相手の選手がいたので、(ボディフェイントで)外して打つイメージはできていた」。相手をかわして左足を一閃。クロスバーに当てながらゴールに叩き込んだ。「ニアを狙っていたんですけど、自分でもびっくりするくらいのコースに飛んでいったのでよかった」と笑顔を見せた。
佐藤は守備面でも大きく貢献。後半22分には左サイドで突破を許すが、すかさず反転しながらスライディングタックルでピンチを防ぐ。同40分の途中交代まで全力で走り抜き、チームの完封勝利の原動力となった。
グループリーグ第3節・タジキスタン戦では初先発で初ゴールも挙げたが、自身の出来には不満も覚えていた。明治大の栗田大輔監督からの叱咤もあったことを明かしつつ、「自分に何ができたかと考えると、まだ得点しか決められていない」と吐露。その後の準々決勝・韓国戦、準決勝・ウズベキスタン戦では途中出場。短い時間でチームのために走り続けた。
そして、今大会最後の試合となった3位決定戦で再び先発メンバー入りを果たすと、先制点でチームに勢いをもたらし、3位入賞を手にした。「準決勝はふがいない結果で、自分としても悔しかった。3位という形ですけど、自分が先制点を決めて勝って終われたのは、すごく自信にもつながる」。3位入賞は、パリ五輪アジア予選となる次大会のポット分けにも影響。チームにとっても価値のある勝利となった。
今大会のメンバーでは唯一の大学生だ。「攻守もさぼらず、がむしゃらさが大学生のいいところ。そこは唯一の大学生として見せられた」。攻守に持ち味を発揮したアマチュアファイターが、パリ五輪への道のりを大きく切り拓いた。
(取材・文 石川祐介)
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