シーズンへ向けて「きびしんじょう」だ!!日本ハムは28日、沖縄・名護での春季キャンプを打ち上げた。就任後初のキャンプとなった新庄剛志監督(50)は楽しさと充実感を漂わせる一方、今後も競争心をあおると同時に戦力把握のために1、2軍の「ビッグボスシャッフル」は積極的に行うと明言。腐った気持ちや姿勢を見せた選手は起用しないと言及するなど、「楽」から「厳」へとスイッチが切り替わった。
充実感を漂わせていたビッグボスの表情が一瞬で厳しくなった。監督として初めて迎えた春季キャンプ。1月30日に沖縄・名護入りしてからの30日間は「マジで(体感としては)5日間ぐらいだった。早かったぁ~」。そして「楽しかった。凄い充実したキャンプを送れた。寂しい気持ちと、さあ出発というか、違う場所での戦いが始まっていくんだな、と」と続けた。「楽」から「厳」へ。新庄監督自ら、サバイバルの幕開けを宣言した。
「あるある。めちゃくちゃある!」。チーム活性化のための1、2軍の入れ替えについて聞かれ、即答した。「優勝しなくていい」と公言している今季を、ビッグボスは「トライアウト」と位置づけている。27日に更新したインスタグラムでも「今年に限っては選手の才能を見極める年と考えている。入れ替えは激しくしていきます」と宣言した。
そのシャッフルに「新庄流」のスパイスが効いている。「調子のいい選手はもう使えるって分かるから。ちょっと(2軍に)移動してくんない、って。見たい選手がいるから。そういう移動は増えると思う」。通常は1軍絞り込みのため、ふるい落としていく時期だが、逆だ。好調だからこそ、あえて2軍に落として他の試したい選手を昇格させる。キャンプの実戦でも多くのポジションや打順を試したように、固定観念にとらわれない新庄監督らしいプラン。「チームの和が強くなっていくポイントだと俺は思う」と力説した。
シーズン中にも「激しい」入れ替えで競争をあおりつつ、チームのために戦えるメンタルを求める。「腐ってしまう気持ちの選手は(1軍に)上げない。“なんでやねん、なんで俺?”ってなること自体、プロ失格だと思う。そのままユニホームを脱がないといけない状況に追い込まれるのは自分自身」。腐らず折れず、前向きに。全員に同じ方向を向いてほしいと訴えた。
「今年のキャンプを見ていて、全員がみんなが夢見ている舞台に立ちたいという気持ちで練習していた。凄く伝わった」。各界の著名人を臨時コーチで招き、自身の野球観などをつづったノートも配布して意思の疎通を図った。「(プロの厳しさは)伝わっているでしょう。だって目が違う。目と声が違うもん」。シーズン開幕まで1カ月を切った。新庄丸は沖縄から北海道に戻り、さらに戦う集団と化す。(鈴木 勝巳)
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