「ふるさと納税」で、牛や豚、馬の肉が
“1頭分”もらえる返礼品をまとめて紹介！
「ふるさと納税」の返礼品の中でも、牛肉や豚肉などの“肉類”の返礼品は人気がある。焼肉用やしゃぶしゃぶ用、使い勝手のいい切り落とし肉など、多種多様な肉の返礼品があるなか、特にユニークなのが、牛や豚などの1頭分の肉がもらえるという、目を疑うような返礼品だ。
牛1頭分の肉ともなると、その重量は数百kgにも及ぶので、一般家庭では食べ尽くせそうにないが、はたして、そういった返礼品はいくら寄付すればもらえるのだろうか。
そこで、ザイ・オンライン編集部では、ふるさと納税ポータルサイト「楽天ふるさと納税」に掲載されている返礼品の中から「牛・豚・馬が1頭もらえる返礼品」をリサーチ。そのうち、牛・豚・馬を1頭分もらえる返礼品を用意している6自治体をピックアップしたので、さっそく紹介していこう！
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A5ランクの「牛1頭」が1200万円の寄付でもらえる！
約800kgの「博多和牛」が届く「福岡県川崎町」！
最初に紹介するのは「福岡県川崎町」。福岡県の南西部に位置する「川崎町」は、北に福智山、南に英彦山（ひこさん）がそびえており、その真ん中には中元寺川が流れている風光明媚な町。また、町内にある「藤江氏魚楽園」は、室町時代の画聖・雪舟が中国で学んだ山水の技術を生かして造ったという歴史ある庭園で、国の名勝に指定されている。
そんな「川崎町」が「ふるさと納税」の返礼品として用意しているのが「A5ランク 博多和牛 丸ごと1頭 !!（800～900kg）」だ。この返礼品をもらうには、なんと、1200万円の寄付が必要になる。
「博多和牛」とは、福岡県内の博多和牛の生産者として登録された農家が、20カ月間ほどかけて丁寧に育てたブランド牛のこと。肉質は柔らかくジューシーで、噛むと濃厚な旨みが口の中に広がるのが特徴なのだとか。超高額の返礼品だが、そんな博多和牛の丸ごと1頭、しかもA5ランクの牛肉がもらえるとなれば、その寄付金額にも納得か。なお、出荷時の牛の体重は800～900kgだが、もらえるのはカット済みの牛肉なので、実際に800～900kgの牛肉が届くわけではない点には注意しよう。
ちなみに、この返礼品に申し込むと、カット方法や発送時期、送付先などを相談して決められるとのこと。複数の送付先を指定することもできるそうなので、両親やお世話になった人、友人などに贈ったり、会社に送って職場でのバーベキュー用にしたりと、1回の寄付でさまざまな人に博多和牛を振る舞えるのも嬉しいポイントだ。
「牛1頭」が475万円の寄付でもらえる！
約280kgの「美深黒牛」が届く「北海道美深町」！
続いて紹介するのは、約672平方キロメートルの広大な面積を持つにもかかわらず、人口4500人ほどしかいない「北海道美深町（びふかちょう）」。町の中央を流れる天塩川（てしおがわ）は、全長256kmで全国4位の長さを誇り、カヌーや釣りといったレジャーのために、多くの観光客が訪れるという。
そんな「美深町」に475万円を寄付すると「こだわりの美深黒牛1頭分（冷凍）10分割して月1回お届け」がもらえる。「美深黒牛」は、黒毛和種のオスとホルスタインのメスの交雑種で、「美深町」の農家が抗生物質を使わないオリジナル飼料で手塩にかけて育てた牛なのだとか。
この返礼品に申し込むと、そんな美深黒牛のヒレやリブロース、サーロインといった定番の部位から、しんたまやランプ、ブリスケといった部位まで、1頭分の牛肉が10カ月に渡って送られてくる。たとえば、1回目の送付では「ヒレ6kg＋ロース26kg」、2回目は「肩ロース＆ネック38kg＋スネ15kg」、3回目は「ウデ＆トウガラシ31kg」……というように、月によって異なる部位の牛肉が送られてくるので、毎月、どの部位の肉が届くか楽しみに待つのも一興だ。
| ■こだわりの美深黒牛1頭分（冷凍）10分割して月1回お届け | ||
| 寄付先自治体 | 北海道美深町 |
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| 寄付金額 | 475万円 | |
| 申し込み期限 | － | |
| 返礼品の内容 | 枝肉400kg以上の美深黒牛1頭を処理、成型後の70％約280kgを10回に分けて月1回お届け 1回目：約32kg（ヒレ約6kg、ロース【リブロース・サーロイン】約26kg） 2回目：約53kg（肩ロース＋ネック約38kg、スネ約15kg） 3回目：ウデ＋トウガラシ約31kg……など |
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「牛1頭」が150万円の寄付でもらえる！
新たな地域ブランド牛「名寄天牛」が230kgも届く「北海道名寄市」！
次に紹介するのは、北海道の北部に位置する「北海道名寄市（なよろし）」。天塩川が形成する名寄盆地の中央にある「名寄市」は農業が盛んで、全国でも有数のグリーンアスパラやかぼちゃの生産地として知られている。夏には、市内各地で咲く約500万本のひまわりが名物となっており、冬には、雪質が日本一とも言われるパウダースノーが降ることから、ウインタースポーツが盛んなのだとか。
そんな観光地としても魅力的な「名寄市」に150万円を寄付すると「ニチロ畜産 なよろ天牛1頭分（230kg）」がもらえる。「名寄市」のブランド牛である「名寄天牛（なよろあまうし）」は、α-リノレン酸が豊富な「亜麻の種」の抽出成分を配合した飼料を与えているおかげで、口溶けの良い脂が乗っているという。
この返礼品に申し込むと、そんな「名寄天牛」の1頭分のロースやヒレ、バラ、モモ、カタ、ウデといった部位の牛肉が約230kgも届く。冷凍で20箱ほどに分けて発送するそうだが、消費期限は40日となっているので、保存場所を確保したり、あらかじめ用途を考えておいたりしたほうがいいだろう。
「豚1頭」が100万円の寄付でもらえる！
希少な「今帰仁アグー」が約31kgも届く「沖縄県今帰仁村」
ここまで、牛1頭分の牛肉がもらえる返礼品を紹介してきたが、続いて、豚1頭分の豚肉がもらえる返礼品を紹介しよう。まずは「沖縄県今帰仁村（なきじんそん）」の返礼品だ。
沖縄本島北部の山や森などが多く残る「やんばる」と呼ばれる地域に位置する「今帰仁村」は、恵まれた土壌で育てられたマンゴーやスイカといった農産物が名産品。また、豊かな自然を体感できるほか、世界遺産に登録されている今帰仁城跡があるなど、歴史が感じられる建造物も数多く残っている村だ。
そんな「今帰仁村」に100万円を寄付すると「産直『今帰仁アグー』 まるごと1頭（約31kg）」がもらえる。「今帰仁アグー」は、大昔から沖縄で飼育されてきた、日本に唯一現存している純系在来豚で“幻の島豚”とも呼ばれているのだとか。野性味あふれる味かと思いきや、融点が低い脂身はとろけるような食感で、赤身も非常に旨みが強いのが特徴なのだという。
この返礼品に申し込めば、そんな「今帰仁アグー」を1頭分、約31kgもの豚肉がもらえる。ロースやバラ、モモロース、ウデ、肩ロースの肉はしゃぶしゃぶ用に薄くスライスにされているので料理に使いやすいはず。また、豚トロやヒレといった部位の肉はブロックで届くので、ヒレカツや焼き肉などにして“幻の島豚”を味わってみるといいだろう。
「豚1頭」が35万円の寄付でもらえる！
約50kgの東松山産の豚肉が届く「宮城県東松島市」！
続いて紹介する豚1頭がもらえる自治体は「宮城県東松島市」。「石巻市」の西側に位置する「東松島市」は、東北のなかでも雨風が少なく、比較的に温暖な気候の町。市内には、桜の名所として知られる滝山や、日本三景の松島を一望でき、“壮観”の異名を持つ「大高森」などがあり、その美しい景色を楽しもうと多くの観光客が訪れるそうだ。
「東松島市」の特産品は、市の南側に面している太平洋で獲れる海産物や、肥沃な土地で育った農作物。なかでも、皇室に何度も献上されているという奥松島の海苔や、「東松島市」の特産米である「かぐや姫」といった特産品の数々は、多くの人から愛されている。
そんな「東松島市」に35万円の寄付をすると「東松島産 豚肉1頭分オーダーカット!! （なんと50kg）」がもらえる。この返礼品は、東松島産の豚の頭や内臓、尾などを取り除いた枝肉を1頭分、約50kgの豚肉もらえるというもの。
もらえる豚肉の部位は、ウデ肉、肩ロース肉、背ロース肉、バラ肉、ヒレ肉、モモ肉の6種類で、それぞれ焼肉用やしゃぶしゃぶ用、とんかつ用など、好みのカット方法を指定できるのも嬉しいポイント。また、カットする際に出てしまった肉の切れ端は、ひき肉にしてくれるそうなので、さまざまな料理で東松島産の豚肉を堪能できるはずだ。
100万円の寄付で「馬1頭」がもらえる！
合計25kgの馬刺し＋馬肉加工品が届く「熊本県高森町」！
最後に紹介するのは、馬1頭分の馬肉を食べ比べできる返礼品がもらえる「熊本県高森町」。熊本県の最東端に位置する「高森町」は、景観の美しさで知られる阿蘇五岳の間に位置している町。雄大な自然と四季折々の美麗な風景から“南阿蘇の奥座敷”と呼ばれているそうだ。
また「高森町」の名物には、ヤマメやサワガニ、こんにゃく、豆腐といったさまざまな食材を囲炉裏で焼き、味噌や柚子胡椒を付けて食べる「高森田楽」や、余計な脂身が少なく、赤身の旨みが強いのが特徴のブランド牛「あか牛」などがある。
そんな「高森町」に100万円を寄付するともらえるのが「【国産】馬1頭食べ比べBコース【合計25kg＋加工品】」だ。この返礼品に申し込むと、大トロや中トロといった脂の乗った部位から、タンやハツなどの内臓、「たてがみ」や「ふたえご」といった馬肉専門店でしか見ないような部位まで、合計25kgの馬刺し用の肉が届く。さらに、馬刺し専用醤油（1.8リットル）が1本付いているので、返礼品が届いたら、すぐに絶品の馬刺しを楽しめる。
しかも、この返礼品は、馬刺しのほかにも「馬肉燻製」や「馬炭火焼き」のほか、「馬肉餃子100個（20個×5箱）」などもセットになっているので、馬肉を思う存分に堪能できる。また、発送時期も相談可能で、1年以内であれば10回に分けて発送することも可能とのことなので、1年かけてゆっくりと馬肉を味わえるのも嬉しいポイントだ。
| ■【国産】馬1頭食べ比べBコース【合計25kg＋加工品】 | ||
| 寄付先自治体 | 熊本県高森町 |
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| 寄付金額 | 100万円 | |
| 申し込み期限 | 2019年07月01日00時00分～2024年03月31日23時59分 | |
| 返礼品の内容 | 上赤身馬刺し（約100g×50パック）、大トロ馬刺し（約100g×30パック）、中トロ馬刺し（約100g×30パック）、たてがみ馬刺し（約100g×30パック）、ふたえご馬刺し（約100g×20パック）、馬ヒレ馬刺し（約100g×40パック）、馬ハラミ馬刺し（約100g×20パック）、馬タン馬刺し（約50g×20パック）、馬レバ刺し（約50g×20パック）、馬ハツ馬刺し（約50g×20パック）、専用醤油（1800ml×1本）、馬肉燻製（約150g×20パック）、馬炭火焼き（約120g×1パック）、馬しぐれ煮（約200g×1パック）、馬ウィンナー（約140g×1パック）、馬カルピスモーク（約80g×1パック）、馬肉餃子（20個入り×5箱） | |
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経済に深刻な影響を与えている新型コロナウイルスだが、その例に漏れず、畜産業者も大打撃を受けている。「ふるさと納税」を活用してお肉の返礼品を家で楽しめば、大きな支援にもなるはずだ。もちろん、今回紹介した返礼品は超高額なものばかりなので、実際に申し込むのは難しいだろうが、これらの自治体では1万円ほどの寄付で申し込める返礼品も用意しているので、気になる自治体があればチェックしてみてほしい。
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（取材・文／A4studio）
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May 14, 2020 at 03:30PM
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