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Saturday, April 18, 2020

[新型コロナ] 牛肉苦戦 F1も枝肉2割安 過去5年最低 産地 募る不安 - 日本農業新聞

 新型コロナウイルスによる影響が拡大する中、堅調に推移してきた交雑牛(F1)の枝肉相場が過去5年の最安水準に落ち込んでいる。外食やインバウンド(訪日外国人)需要の激減で低迷が続く和牛相場のあおりを受けた形だ。手頃な国産牛肉として家庭向けを中心に消費を伸ばしてきたが、価格下落に見舞われている。産地からは今後の経営を不安視する声が上がる。(斯波希)

 東京食肉市場の4月の加重平均価格(15日時点)は、F1(B3)が1キロ1248円で前年比24%安。和牛が下落に転じた昨年12月以降も1600円台で安定して推移してきたが、新型コロナが影響し2月以降、局面が変わった。大阪市食肉市場の加重平均価格(4月)も同18%安の1388円と同様の傾向だ。

 市場関係者は、和牛との価格差が縮まり「F1から和牛にシフトする動きがある」と指摘する。

 外出自粛期間が長期化する中、消費ニーズも変化している。首都圏の大手スーパーの担当者は「豚、鶏肉の売れ行きは好調だが、牛肉は苦戦気味」「自炊する機会が増え、簡単に調理できる輸入の味付け肉の販売が伸びている」と話す。「節約意識が強まる中、増加する輸入牛肉に需要を奪われている」(市場関係者)との声も上がる。

 牛肉輸入先で主力の環太平洋連携協定(TPP)参加国と米国からの3月の輸入量合計は前年同月を2割上回った。

 生産者の不安は募るばかりだ。愛知県南知多町で交雑牛「知多牛」60頭を肥育する大岩智さん(54)は「先行きが見えないのが一番不安」と話す。枝肉1キロで1400~1500円が採算ラインだが、現状相場では赤字は免れないという。

 肥育経営の粗収益が生産費を下回った場合、差額の9割が補填(ほてん)される肉用牛肥育経営安定交付金制度(牛マルキン)も、2月販売分でF1が4カ月ぶりに発動するなど経営悪化は全国的な傾向だ。

 産地関係者は「子牛が高い時期に導入した牛を出荷しているので、マルキンの補填金でもカバーしきれなくなる」と懸念する。

 支援策を求める声が高まる中、新型コロナの感染拡大に伴う政府の経済対策のうち、肉用牛肥育農家向けの支援策について、農水省は「和牛だけでなく、F1も含めるかどうか検討中」(畜産企画課)としている。

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April 16, 2020 at 05:03AM
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