終盤には、四大大会を通算5回制したフェルナンデス選手に3ゲームを連取され、5-5に追いつかれますが、小田選手が真骨頂を見せたのは、ここからでした。
第11ゲームに入ると、自分を鼓舞するように声を上げて一気にギアを入れ、コースを突くショットを相次いで決めたほか、勝負どころも粘り強く対応し、冷静な試合運びを見せてこのセットを取り、勝利をたぐり寄せました。
続く第2セットは小田選手が主導権を握り、最後はフェルナンデス選手のショットが大きく外れると両手を突き上げてラケットを放り投げ、全身で喜びを表現しました。
全仏オープンを初優勝し、史上最年少で四大大会を制してから1年、進化したプレーでさらなる成長をうかがわせた小田選手。自身初のパラリンピック金メダルへ、確かで大きな一歩となりました。
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