【欧州・海外サッカー ニュース】レアル・ソシエダがマジョルカ戦で劇的逆転勝利を果たした。
18日のラ・リーガ第25節、レアル・ソシエダは敵地ソン・モッシュでのマジョルカ戦に2-1で勝利した。MF久保建英は古巣との一戦で先発フル出場を果たし、今季7得点目を決めている。
公式戦ここ5試合2敗3分けですべて無得点……ラ・リーガでは欧州カップ出場圏外の7位に位置するなど、調子をと落としているソシエダ。チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグのパリ・サンジェルマン戦を0-1で落とした直後の試合相手は、スペイン国王杯準決勝でも対戦中のマジョルカだ(国王杯ファーストレグはスコアレスドロー)。
スコアはキックオフ早々に動く。3分、マジョルカのCKの場面、ラリンのポストプレーから、ペナルティーエリア浅い位置のアントニオ・サンチェスが左足のシュートでゴールを決めた。
いきなりビハインドを負ったソシエダは、ここからいつものポゼッションフットボールを展開して、同点を狙う。久保はというと相変わらずの徹底マークに遭っていたが、それでもボールを持てば、いつも以上にキレのあるプレーを披露。右サイド深い位置からボールを折り返してスビメンディのシュートをお膳立てしたり(GKライコビッチがセーブ)、ピッチ中央から鋭いドリブルでペナルティーエリア手前までボールを運んだりと、幾度も存在感を発揮していた。
そして38分、チームの攻撃を先導していた久保が、自ら同点ゴールを記録した。
ハーフウェーライン付近からのボール奪取からソシエダが速攻を仕掛けると、スベルディアのパスが右サイドの久保にボールが通る。前を向いてボールを受けた日本代表MFは、ペナルティーエリア内右に入るや否や、コンパクトな振りで左足を一閃。抑えが効いた、まるで地を這うようなボールがGKライコビッチを破って、枠内に突き刺さっている。
久保は今季7得点目(すべてラ・リーガ)。自身が出場した試合では、今季ラ・リーガ5試合ぶり、公式戦7試合ぶりのゴールとなった。ただし同選手は
ゴールの直後、両手を上げてマジョルカのサポーターに謝罪。古巣相手にゴールを祝うことはしなかった。前半終了間際には、マジョルカのライージョが抗議か暴言によって立て続けにイエローカードを受けて退場に。数的優位に立ったソシエダは後半、一方的にマジョルカ陣地でゲームを進めるものの、アギーレ監督率いるチームの堅守を破ることができない。久保は右サイドでドリブル、クロスと何度も違いを生み出していったが、それでもゴールにはつながらなかった。
ソシエダのイマノル監督は64分に主力のバレネチェアなどを投入して攻勢を強める。それでもなかなかゴールを決められなかったが、ドラマは93分に生まれた。左サイドのパチェコがクロスを送ると、ミケル・メリーノがヘディングシュートでネットを揺らした。逆転したソシエダはそのまま試合終了のホイッスルを迎え、劇的に公式戦6試合ぶりの勝利をつかんでいる。
ラ・リーガで3試合ぶり勝利のソシエダは、勝ち点を40として暫定でヨーロッパリーグ出場圏の6位に浮上。また同点ゴールを決めて、逆転勝利の呼び水となった久保は、ファン投票によって選出されるこの試合のMVPに選ばれた。
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