◆バレーボール 全日本高校選手権 ▽女子準決勝 下北沢成徳 3(25―18、25―14、26―24)0 旭川実(6日・東京体育館)
北海道女子代表の旭川実は、昨年の高校総体と国体を制した強豪の下北沢成徳(東京)に0―3のストレート負けを喫し、3位に終わった。全日本高校選手権で準優勝した第45回以来、31大会ぶりの決勝進出はならなかった。主将でエースの笠井季璃(りり、3年)は優勝候補相手に22得点と気を吐いた。
旭川実は昨秋の国体にメンバーの大半を送り込み、北海道代表で出場。準決勝で単独チームで出場した東京代表の下北沢成徳に0―3で敗れた。
序盤は笠井が得点を量産したものの、次第に相手の高いブロックに苦しめられ、2年生エースのイェーモンミャを軸にした攻撃の前に第1セット(S)を落とした。第2Sも開始から笠井が厳しくマークされ、反撃ができず、そのまま落とした。後がなくなった第3Sは一進一退の攻防。中盤からは後衛の笠井にボールを集め、猛追した。ジュースにまで持ち込んだが、最後は笠井のスパイクがネットに引っかかり、終戦となった。
岡本祐子監督は「ベストを尽くした結果です。堂々と帰れます。これが王者の強さかと感じました」とカブトを脱いだ。
この日もチーム最多の22得点を挙げた笠井は試合終了直後に仲間たちに「ありがとう」と声をかけた。国体での完敗をリベンジをできず、「今日はやられたというより自分たちのミスが多かった。もっと何かやれたと思う」と涙ぐんだ。
第3S中盤からは「私に託して」と仲間に呼びかけ、ボールを集めてバックアタックを連発。「第3Sを取られたら3年間が終わるのが分かっていた。途中から開き直っていった。第3Sから楽しめた」。気迫あるプレーに会場内から自然と大歓声が沸き起こった。
旭川実は今大会3勝を挙げ、4強まで勝ち進んだ。近年は上位に北海道勢が上位に食い込むことがなかった状況に「ずっと北海道の強さを証明し直したいと思っていた」と、ある決意があったことを明かした。
準決勝以上から立てるオレンジ色のセンターコートを初めて経験。首に3位の銅メダルをかけた笠井は「とても楽しかったです」とすがすがしく語った。卒業後はV1女子のトヨタ車体入りが内定している。「また自分を作り直していきます」と語り、会場をあとにした。
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