◆男子テニス ▽木下グループ・ジャパン・オープン 第5日(20日、東京・有明テニスの森公園)
1回戦で世界31位にツアー本戦初勝利。2回戦では初のトップ10撃破。準々決勝を勝ち、日本勢では18年大会の錦織圭以来2人目となる4強入り。19年ウィンブルドン・ジュニア優勝で、元ジュニア世界王者、世界ランキング215位の望月慎太郎(20)=IMGアカデミー=が快進撃だ。
7月のウィンブルドンで初めて予選を突破し4大大会本戦初出場。しかし、その後、調子が落ち、迷走を続けた。ツアー下部大会でも初戦負けが続き、9月の日本代表戦、デビス杯対イスラエルではシングルスで2敗。「本当に悩みに悩んだ」。
8月の全米で、イタリア人コーチとの契約も終了した。その後、望月が声をかけたのが、まだ現役選手の伊藤竜馬(35)だった。伊藤は世界60位になったこともあり、2012年ロンドン五輪にも出場した経験を買われ、まずは秋までと仮のコーチに就任した。
まず、取りかかったのは「気持ちのリセット」だ。望月の性格は、自身が言うには「ミスを許せない癖がある。(ミスする)自分を受け入れられない」完璧主義者だ。ミスを引きずり、自分を責める。それを伊藤は「トライしてミスしたんだから、気持ちを切り替えよう」と何度も話し、迷いを拭い去ることに努めた。望月も「ミスは誰にでも起こること」と思えるように変わった。
その伊藤を支えるのが、協会の岩見亮ナショナルコーチ(45)だ。元プロ選手で、東京パラリンピックで国枝慎吾の金メダルを支えたコーチでもあった。指導の点では伊藤の先輩。その岩見は「竜馬と作戦を話し合って、それをわれわれが補っている。いいバランス」。望月が夏の不調の時期も「テニスは悪くなかった。いつかこういう日は来ると思っていた」。しかし、「まさかここでとは」と驚いた。
2人の日本人コーチだけでなく、「間違いなくお客さんのおかげ。雰囲気が後押ししている」(岩見コーチ)というファンの後押しが、望月の快進撃をしっかりと支えている。
◆木下グループジャパンオープンテニスは10月22日までWOWOWで連日独占生放送&WOWOWオンデマンドでは全コート配信予定!
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