第105回全国高校野球選手権茨城大会は大会10日目の20日、4回戦8試合が行われ、ベスト8が決まった。土浦・つくば勢は、春の県大会で優勝し関東大会で4強入りを果たした常総学院が3- 5で茨城に敗れた。つくば秀英は1-5で一昨年の覇者、鹿島学園に敗れ、準々決勝進出はならなかった。一方、霞ケ浦は8-1で水戸一にコールド勝ち、土浦湖北は5-3で藤代を破り、土浦日大は7-0で境にコールド勝ちし、ベスト8に進んだ。
つくば秀英は鹿島学園を上回る10安打を放つも、12残塁と、あと1本が出なかった。つくば秀英の先発、武蔵空良は立ち上がり、制球が定まらず、2死満塁から押し出し死球で先制点を許す。その裏つくば秀英は、今大会ここまで無失点の鹿島学園エース中根健太郎から、先頭の木村永遠が三塁打で出塁すると、2死後、松村敬太が左中間への二塁打で同点とする。
しかし2回、3回に1点づつ追加され、3−1とリードされる。つくば秀英は3回に先頭の木村永遠が左中間への本塁打を放ち1点差に迫るが、ホームベース踏み忘れによりアウトとなり、幻のホームランとなった。
4回からマウンドに上がった2番手、五十嵐大晟は、6回に2死後、死球と連打で2点を追加され、リードを4点に広げられる。打線は6回と7回に2死満塁の好機をつくり出すが、後続が凡退し無得点に終わると、9回は、8回から再びマウンドに上がった鹿島学園のエース中根に三者凡退に抑えられ、1-5で敗れた。
つくば秀英の桜井健監督は「前半ミスが出て、選手たちの準備も含めて焦らせてしまった。立ち上がりがうまくいかなかった時に立て直すことができなくて、うちがやりたい野球を相手にされてしまった。リズムに乗れず2アウトから点を取られたり、ミス絡みで点を取られたのが敗因。チャンスはつくれたがリードされていてのチャンスだったので、焦りや相手投手に上手く交わされてしまった。木村の幻のホームランは勢いや流れ以上に大きなダメージをくらった」と敗因を語った。
池内航主将は「自分たちの力不足。チャンスをつくった中、あと1本が出なかったのが悔しい」と話し「これまでいろんなことがあって、むちゃくちゃ苦しい思い、悔しい思いがあったが、学校の方々、監督、たくさん応援に来てくれた方々、どんなことがあっても支えてくれた両親に感謝している。このチームのキャプテンをすることが出来て本当に良かった」と涙しながら感謝の言葉を述べた。(高橋浩一)
◆20日の土浦・つくば勢の試合結果は以下の通り。
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