野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)は21日(日本時間22日)、決勝が行われ、日本が前回覇者の米国を3―2で破り、2連覇を果たした2009年大会以来3大会ぶり3度目の優勝を飾った。巨人と西武でリリーバーとして活躍し、2006年の第1回WBCで投手コーチを務めた鹿取義隆さんが今大会を振り返る。
チーム防御率2・29は出場チーム中1位。投手力に支えられた王座奪還だった。
決勝は7人の継投で米国を2点に抑え込んだ。これだけつぎ込めばベンチの計算通りにいかず、失点を重ねる投手がいてもおかしくない。だが今回は、そのリスクを最小限にできる人材で構成されていた。
メジャーリーガーが並ぶチームにどう対抗するか――。常に求めてきたのは、制球力に加えて、彼らに有効な速球と落ちる球、沈む球を備えたパワー系の投手だ。決勝で登板した戸郷、高橋宏ら5人の国内勢は、ほぼこの条件に当てはまる。決勝は登板がなかった佐々木(ロッテ)、湯浅(阪神)らも同じタイプで、過去にこれほど多くの人材がそろった大会はない。
彼らの多くがこの数年で頭角を現した若手であり、彼らに続く次の世代もいる。それは日本の野球が進化し、底上げされてきた証しであり、ダルビッシュや大谷のメジャーでの活躍が影響していることは間違いない。
もちろん優勝の原動力は、大舞台でさらに輝きを増した大谷だ。唯一無二の二刀流を120%生かしきった首脳陣を始め、スタッフの努力、さらにチームを精神面で支えたダルビッシュの献身も強く心に残った。
からの記事と詳細 ( WBC王座奪還を支えた「パワー系」投手陣、日本野球底上げの証し…鹿取義隆の目 - 読売新聞オンライン )
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