◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 初日(13日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)
中島啓太がプロ転向後初のPGAツアーデビューを果たした。開幕前日は「調子は万全ではない」と話していたが、イーブンパー29位とまずまずの滑り出しを見せた。
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朝から断続的に雨が降る寒空の中、デービス・ライリー、カート・キタヤマとのペアリングで午前9時56分にスタート。出だしの10番でパーオンを逃してボギー発進したが、続く11番で10mのバーディパットを沈めてバウンスバックを決めた。パー5の14番で3パットのボギーをたたいたものの、次の15番で3mのバーディパットを決めて取り返し、パー5の18番では花道からの3打目を1.5mに確実に寄せてバーディを奪取。前半を1アンダーとして折り返した。
強い雨が降り始めた後半は1、2、4番でボギーをたたいたが、5、6番で意地の2連続バーディを奪って盛り返した。「ボギーを打った次のホールでバーディを取り返せたり、後半もボギー、ボギー、パー、ボギーのスタートから連続バーディを獲れたので、あしたにつながるような終わり方ができた」と振り返った。
今週、この大舞台で中島のバッグを担いでいるのは、“杉ちゃん”こと杉澤伸章キャディ。2週前の「バンテリン東海クラシック」で初タッグを組み、2戦連続でバッグを預けた。ラウンド中は的確なタイミングで正確な情報を伝えてもらうなどサポートを受け、グリーン上ではパッティングのラインを2人で確認し合う場面も見られた。
これまで数多くの男子プロのキャディを務め、現在はテレビ中継の実況や解説も務める“名参謀”は、中島の強さについてこう語る。「集中力がすごい。どういったときでも自分をキープして、歩くスピードやプレーのリズムを変えない。調子は自分でコントロールできないけど、歩くペースとかは自分でコントロールできる。そういうリズムが変わらないのがすごい」。心は熱く、身体は冷静に。本調子ではない中でも自分のリズムで淡々とプレーを続ける22歳に舌を巻いた。
今大会は予選落ちのない72ホールの戦い。中島は「きょうはイーブンパーだったので、残り3日はアンダーパーで回りたい」と気持ちを高めた。(千葉県印西市/内山孝志朗)
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