UEFAチャンピオンズリーグは26日、準決勝第1戦を行い、マンチェスター・シティがレアル・マドリーを4-3で破った。ホームのマンチェスター・Cが打ち合いを制して先勝。第2戦は5月4日、R・マドリーのホームで行われる。
ホームのマンチェスター・Cは4-3-3のシステム。GKエデルソン・モラエスがゴールを守り、4バックは左からDFオレクサンドル・ジンチェンコ、DFエメリク・ラポルト、DFルベン・ディアス、DFジョン・ストーンズ。3センターはMFロドリ、MFケビン・デ・ブライネ、MFベルナルド・シウバが組み、3トップにはFWフィル・フォーデン、FWリヤド・マフレズ、FWガブリエル・ジェズスが並んだ。
対するR・マドリー4-3-3の布陣。GKはティボー・クルトワで、4バックは左からDFフェルラン・メンディ、DFダビド・アラバ、DFエデル・ミリトン、DFダニエル・カルバハル。3センターはMFカゼミーロが欠場し、MFルカ・モドリッチ、MFトニ・クロース、MFフェデリコ・バルベルデ。ウイングは左にFWビニシウス・ジュニオール、右にFWロドリゴ・ゴエスが入り、1トップはFWカリム・ベンゼマが務めた。
試合は序盤から大きく動いた。まずはマンチェスター・C。前半2分、マフレズが右サイドを深くえぐって中央に切れ込むと、左足でのクロスボールにデ・ブライネが反応し、ダイビングヘッドをネットに流し込んだ。さらに11分、左サイドに開いたデ・ブライネが鋭いグラウンダーパスをペナルティエリア内に入れると、これを受けたのはジェズス。華麗な反転ターンから右足でネットを揺らした。
その後もマンチェスター・Cのペースが続き、デ・ブライネやジンチェンコがチャンスを迎える中、わずかに枠を捉えられず。するとR・マドリーはエースが反撃の口火を切った。前半33分、モドリッチのパスを受けて左サイドを攻め上がったメンディがワンタッチからアーリークロスを送ると、ゴール前でベンゼマが反応。左足ボレーでコントロールシュートをゴール右隅に流し込んだ。マンチェスター・Cは同36分、ストーンズが負傷したためMFフェルナンジーニョを投入。そのまま後半に入った。
R・マドリーは後半開始時、アラバに代わってDFナチョ・フェルナンデスを投入。それでも前半同様に最初のビッグチャンスはマンチェスター・C。自陣からの浮き球に抜け出したマフレズが最終ラインと入れ替わり、左足でシュートを放った。だが、これが左ポストに阻まれると、跳ね返りを拾ったフォーデンのシュートもカルバハルがブロック。マンチェスター・Cは再度2点リードとする絶好機を逃した。
それでも後半8分、マンチェスター・Cは右サイドバック起用のフェルナンジーニョが猛烈な加速から右サイドを突破し、ゴール前にハイクロスを供給。これにフォーデンが頭で合わせ、今度は決め切った。ところが対するR・マドリーも直後の同10分、メンディの縦パスを受けたビニシウスがフェルナンジーニョを振り切り、独走ドリブルから右足でネットを揺らし、すぐさま1点差に詰め寄った。
これでスコアは3-2。しかし、まだまだゴールラッシュは終わらない。R・マドリーは後半25分、ロドリゴに代わってMFエドゥアルド・カマビンガを投入したが、次の得点もマンチェスター・C。左のインサイドレーンを攻め上がったジンチェンコがクロースに倒され、ファウルかと思われたが、これをすぐさま拾ったB・シルバがプレーを続け、豪快な左足シュートを突き刺した。
何度も詰め寄ってきたR・マドリーはこの試合で3度目の2点ビハインド。さすがに苦しいかと思われたが、後半35分、T・クロースが右サイドでのFKをゴール前に送り込むと、ベンゼマと競り合ったラポルトがヘディングでクリアしようとするも手に接触。ハンドの反則でR・マドリーにPKが与えられた。キッカーはラ・リーガ前節で2本を止められていたベンゼマ。だが、この日はチップキック気味にゴールに蹴り込み、またしても1点差に追いついた。
そのまま試合はタイムアップ。両チームともに多くの見所をつくり、熱いゴールラッシュが見られた一戦はマンチェスター・Cの1点リードで第2戦に進む形となった。
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