日本代表のエース、MF南野拓実(26=サウサンプトン)が予選開幕から7試合連続ゴールを決めた。既に最終予選進出を決めている日本(FIFAランキング28位)は、4-1でタジキスタン(同121位)に快勝。南野は前半40分に左足で決勝点を挙げ、日本を7戦全勝に導いた。11日の親善試合セルビア戦を含めて今月は残り2試合に臨む。

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ゴール前に滑り込んだ南野が前半40分、左足で決勝点を挙げた。W杯2次予選開幕から7試合連続9点目、国際Aマッチ通算30試合16点目のゴール。16年の本田圭佑以来、2人目となるW杯予選7戦連発だ。

「最終予選の相手はレベルが上がる。ゴール前の質を向上させたい。細かいミスをなくしていくことが重要」。5月28日ミャンマー戦で語っていたように、研ぎ澄ました集中力で一瞬のスキを見逃さなかった。

右から絶好のクロスでアシストしてくれたのが、大阪・興国高時代の同学年だったMF古橋だ。当時は南野がC大阪ユース在籍ながらJリーグに出場するスター選手。古橋は高体連のサッカー部所属で「面識はあったが、ほとんど話したことがなかった」(古橋)。

南野は欧州で活躍、古橋はJ2経由でMFイニエスタが最高の相棒と評する神戸のエースに。古橋はこの日が初先発で先制点を挙げ、南野と2列目で近距離から好連係を見せた。

9月からのアジア最終予選へ本格的な挑戦が始まった。オーバーエージ(OA)枠に選ばれた主将DF吉田、酒井、MF遠藤の3人に加え、DF冨安がU-24日本代表の活動に専念。次の主将候補だったFW大迫は左内転筋を痛めて欠場し、この試合はMF原口がキャプテンマークを巻いた。

先発も3日のU-24日本代表との強化試合から大量8人を入れ替えた。連続で先発したのは南野、原口、橋本の3人だけ。森保監督は公式会見で言い切った。

「我々はW杯へ続く道の途中にいる。常連選手(吉田ら)はここからの3試合はいない。候補がどれだけできるか見たい。経験の浅い選手にできるだけチャンスを与えたい」。今予選初失点こそ喫したが、森保日本は新たなステージへと進んだ。