サッカー日本代表は6月11日、ドラガン・ストイコビッチ監督(56)率いるセルビア代表との国際親善試合に臨む。Jリーグ・名古屋グランパスのレジェンドでもある相手指揮官と、サンフレッチェ広島にいた頃の森保一・日本代表監督(52)は、選手・監督として何度となく顔を合わせてきた。両監督の再会マッチを機に、2人の対決史を振り返ってみよう。(敬称略、込山駿・読売新聞オンライン)
セルビア戦に臨む日本代表メンバーは5月20日に発表された。記者会見で森保監督は、こう語った。「ストイコビッチ監督とは、Jリーグで何度も対戦してきた。選手時代の華麗なプレーが印象に残っているし、監督としては戦術的な美しさとタフな戦いぶりの両方を求めるところが(自分と)共通しているのかなと。今回、彼が日本に帰ってきて、お互いに母国のサッカーを代表する立場で再会できるのを幸せに思う」。月日の流れや歴史の重みを、かみしめるような口ぶりだった。
コロナ禍の中、セルビア代表は6月4日に無事来日した。7日にはジャマイカ代表と対戦し、1―1で引き分けた。ストイコビッチ監督以下、チームは今、日本戦に向けた調整と感染症対策に余念がない。
ストイコビッチは現役時代、旧ユーゴスラビア代表の司令塔として1990年ワールドカップ(W杯)イタリア大会でチームを8強に導き、94年夏に名古屋へ加入した。スーパースターは8月10日、後期(当時のJリーグは年間2シーズン制)の開幕節だったアウェーの広島戦でJリーグにデビューした。
この年の名古屋は、ストイコビッチだけでなくリネカーやジョルジーニョら世界的名手を集めた豪華メンバーだったが、チームとしてはちぐはぐだった。広島戦も、開始早々に連続失点。気性の激しいストイコビッチはいらだちを抑えきれず、立て続けに2枚のイエローカードを示され、20分もプレーしないうちに退場処分となった。
試合はこの年の前期王者だった広島が、チェコ代表経験の豊富なハシェックの2得点などで4―0と圧勝、チーム力の充実ぶりを見せつけた。日本代表がW杯初出場を紙一重で逃した前年の「ドーハの悲劇」で主力ボランチだった森保は、当時が全盛期で、広島でも献身的で安定感抜群のプレーで中盤を支えていた。韓国代表の盧延潤が右サイドを駆け上がり、ハシェックや「アジアの大砲」と呼ばれた高木琢也が最前線でゴールを重ね、ベテランの風間八宏も健在と、チームメートにも恵まれていた。
さて、新天地初戦で冷や水を浴びたストイコビッチだが、その借りは翌95年度にきっちり返している。
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