”ブレーキマジック”の誤操作によって2位表彰台を失い、事実上の最下位となる16位フィニッシュに終わった事で、メルセデスのルイス・ハミルトンが積み上げてきた54戦連続入賞記録が潰える事となった。
ハミルトンがノーポイントに終わったのは、2018年オーストリアGP以来、3年ぶりの事だ。この時は燃圧トラブルで最終盤にクルマを降りた。
バクーでの残り2周のリスタートでのあの出来事がなければ、ハミルトンはレースに勝利して選手権争いでの4点ビハインドを跳ね返し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)から首位の座を奪還した上でポイント差を21点にまで広げていた可能性もある。
自覚がないとは言え、ブレーキバイアスが変化するトグルを回してしまった事がミスである事は否定できないが、チーム代表を務めるトト・ウォルフは「ルイスとはこれから4時間のフライトを共にする。一件が彼のミスのせいではないという事を伝えたい。彼はミスをしたりしない」とハミルトンを庇った。
なおトラックサイドエンジニアリング部門を率いるアンドリュー・ショブリンは「非常に残念な結果」とする一方で、「ああいったポジションに付くことができたのは、元はと言えばマックスの不運があったからで、運が良かっただけだ」として、根本的な問題は前戦モナコと今回の2戦で十分な競争力を発揮できなかった点にあるとの考えを示した。
全てを手にしたと思った瞬間に全てを失った
ルイス・ハミルトン決勝: 16位, グリッド: 2番手
今日は不運な1日で、屈辱的な経験だった。チームに対して本当に申し訳なく思ってる。金曜の段階でトップ10圏外だったクルマを、彼らは懸命の努力によってこの位置にまで巻き返してくれた。
ロックアップしてしまったのは、再スタートでチェコ(ペレス)が寄せて来てステアリングを切った際に、ブレーキバランスを変更するスイッチに触ってしまったためだった。
こんなに辛い思いをしたのは久しぶりだ。全てのポイントを手にしたかと思ったら、次の瞬間にはその全てを失ったんだ。でも、必ずや立て直して帰ってくる。
6月6日(日)にバクー市街地コースで行われた2021年F1第6戦アゼルバイジャンGPでは、6番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が2勝目を上げ優勝。2位はセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)、3位表彰台はピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)という新鮮な顔ぶれが並んだ。
ポール・リカール・サーキットを舞台とする次戦フランスGPは、6月18日のフリー走行1で幕を開ける。
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