異色のヒロイン「竈門禰豆子」
10月に全国の映画館で上映が始まった『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』は、空前の大ヒットとなり、入場者・興行実績の新記録に迫る勢いだ。原作漫画も12月4日に最終巻、第23巻が発売され、395万部という初版部数や、全国紙の朝刊への大規模な広告出稿など話題が尽きない。
〔PHOTO〕gettyimages
コロナで明け暮れた2020年において、数少ない明るい話題になったことから、関連グッズや“聖地巡礼”も活況を呈し、ストーリーに対する“深読み”も盛り上がっている。
そんななか、本作の主人公のひとりで、人気投票でもつねに上位に位置づけられる人物について、まだ論じられていない観点からここでは迫ってみたい。
取り上げるのは竈門禰豆子(かまどねずこ)。彼女はなぜ「竹」をくわえているのかという素朴な疑問を解き明かしたいと思うのである。
日本人にとって〈竹〉は必需品
禰豆子が竹をくわえている理由は、鬼に襲われて、その血を体内にと取り込んでしまって「鬼化」しているため、人を襲うのを避けるためである。
この竹製の口枷(くちかせ)を、禰豆子は、原作の第1巻の途中から第22巻の途中までくわえている。彼女が竹をくわえた瞬間は描かれていないものの、ストーリー展開から、竈門家への鬼の強襲を察知しながら、家族を助けることができなかった、鬼殺隊の柱のひとり、冨岡義勇がはめたと推測される。
しかし私が考えたいのは、禰豆子がほかの植物ではなく、なぜ〈竹〉をくわえているかという民俗的な理由についてだ。
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