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Sunday, October 18, 2020

干し芋・ピザ作り 台風乗り越えた 行方の曲山さん夫妻 - 朝日新聞社

 茨城県行方市小貫の曲山渉(わたる)さん(62)、幸枝(ゆきえ)さん(59)夫妻は昨年8月、自宅敷地内に「マガリヤマ旨味(うまみ)工房」の看板を掲げ、干し芋と持ち帰り用ピザを作っている。開店後の9月、台風15号で大きな被害を受けたが、それも乗り越えた。干し芋もピザも、ふるさと納税の返礼品に使われる人気商品となっている。

 渉さんは食品容器製造会社に勤務していた。定年後も会社に残る道はあったが、「今度は自分で何かする番だ」と考えた。ペットフードの問屋で事務をしていた幸枝さんも、合わせるように退職した。

 干し芋作りは、同居している幸枝さんの両親に習った。皮をむいてからゆで、天日乾燥させる。乾燥用ビニールハウスは長さが50メートルもあり、夫婦で苦労して作ったものだったが、台風15号が、作業小屋もろとも吹き飛ばした。

 しかし、周囲の助けもあって、1カ月後にはハウスを建て直すことができた。夫婦でサツマイモ(紅はるか)を約16トン作り、10トンほどを干し芋にした。干し芋は市内の道の駅の直売所で販売され、今年も来月ぐらいから店に並ぶ予定だ。

 干し芋作りは冬の仕事だ。年間を通じた収入のことも考えて、持ち帰り用のピザを販売している。石窯は昨年5月に作った。直径約140センチ、高さ約85センチ。図面は引かず、木などで半球の骨組みを作り、その上に耐火れんがを並べた。5年ほど前に一度、石窯を作った経験があることから、約1週間で完成した。

 ピザの粉はイタリア産、チーズは北海道産のモッツァレラを使う。夫妻でピザを食べ歩いた時、どの店でも満足できなかった経験を踏まえて、「味もチーズの量も、自分たちが満足できるようにした」という。MとLのサイズがあり、1200円~2800円(税込み)。一番人気は定番のマルゲリータだという。

 渉さんは「想像以上に初期投資がかかり、懐は豊かではないが、心は豊かだ。地元の若い農業者たちに、少しでも良い影響を与えられればいい」と話す。幸枝さんは「会社勤めの時は、夫とは生活がすれ違うことが多かった。今はずっと一緒ですが、それも、よしあしです」と笑う。

 ピザの注文時間は午前10時~午後6時で、定休日は毎週月曜日。注文・問い合わせは090・1603・3920へ。(村山恵二)

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