新型コロナウイルスの感染拡大の影響は、県内の畜産農家にも深刻な打撃を与えている。JA会津よつば(会津若松市)によると、訪日客の減少や外出自粛による焼き肉店などの売り上げ減少により、和牛の需要が落ち込み、東京都の市場に出荷した肉牛の販売価格が4割近く下がっている。「ふくしま会津牛」ブランドを支えてきた農家が赤字に転落し、廃業する恐れもあり、同JAは危機感を募らせている。
「今の価格では、生後9カ月の子牛を繁殖農家から買い付けた時とほぼ同じ。2年近く手塩にかけて育てたのに、餌代、管理費の分は赤字だ」。五十嵐ファーム(喜多方市)の五十嵐貞雄社長(44)は肩を落とす。
販売価格低下は、国の緊急事態宣言が出されるとさらに深刻化。同ファームの4月2日出荷分の売り上げは前年同期比2割減だったが、同16日分は4割減となった。肉牛の価格低下は、子牛の価格低下にもつながっているという。
「原発事故後も先の見えない状況だったが、風評を払拭(ふっしょく)できればという希望があった。しかし今回は、終息後も消費活動がすぐに元に戻るとは思えない」。五十嵐社長は不安を口にする。
同JAによると、管内の畜産農家が育てた肉牛は、約8割が東京の市場に出荷される。4月の販売価格は1頭約95万7000円で、前年同時期の同149万3000円から36%下がった。担当者は「農家は多額の投資をしているだけに、あまり安く売るわけにもいかない」と頭を悩ませる。
全農県本部によると、東京都の食肉市場に出荷された県産牛のA4ランクの枝肉1キロ当たりの単価(税込み、3月平均)は雌牛が1660円、去勢牛が1714円で、前年同期に比べ雌牛が635円、去勢牛が593円安くなった。担当者は「県産牛は外食でよく使われており、新型コロナによる外出自粛や休業要請などの影響で大打撃を受けている」と話す。
JAグループ福島は県産牛の消費拡大に向け、役職員が自ら購入する消費拡大運動や、県内JAファーマーズマーケットでの統一キャンペーンを実施する。県は、県産牛を学校給食で活用することも検討するとしている。
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May 08, 2020 at 06:48AM
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会津牛価格4割下落 コロナ農家打撃、赤字転落や廃業の恐れも - 福島民友
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