美濃加茂市の児童生徒が取り組んだ3月分のチャレンジ課題の成果。288人分が提出された=同市役所分庁舎
◆市教委 「長い休みの過ごし方身に付く」
家で育てた野菜で料理に挑戦、春を見つけに家の周りを探検、人助けをしたい人が付けるサポートハートマークの調べ学習―。新型コロナウイルスによる小中学校の臨時休校中に、美濃加茂市の児童生徒が興味あることに挑戦する「チャレンジ課題」の取り組み状況(4月27日時点)がまとまった。家族と自宅で過ごす大型連休中、前向きな休みの過ごし方をするためにどうすればよいか、見つけられない児童生徒へのヒントが詰まってる。
チャレンジ課題は宿題ではなく、友だちとの勉強や遊びができない事態にもめげず前向きに生活できる力を付けようと、市教育委員会が3月の休校開始時から企画。3月分は4月27日時点で、12小中学校の288人から回収できた。回収する機会が限られているため、実際に取り組んだ児童生徒ははるかに多い。
市教委は事前に▽こんな本を読んだ▽こんな春を見つけた▽こんな新聞記事を読んだ―などの10項目の参考例を挙げたが、その他のことで自分なりのアイデアを実行した子どもが67人で最も多かった。次いで春の植物などの観察が62人、自宅での運動が53人と続いた。10項目全てに取り組んだ子どももいた。
小学生はツクシを見つけたり桜を観察したりしているほか、ピザ作りや家庭科で習ったミシンを使って布マスク作りなどに取り組んだ。中学生では海外で新型コロナの治療を受けられない人がいることを知り、国内外の保険制度を調べた生徒や、英字新聞を訳して感想を書いた生徒もいた。
市教委は4月以降も第2弾のチャレンジ課題を呼び掛けている。日比野安平教育長は「何を取り組んだらいいか分からない人は、自分の好きなことを見つけて過ごす人が身近にいることを知ることで、きっかけをつかんでほしい」とアドバイスを送る。さらに、長期間の休校中に実のある過ごし方をして付く力は大きいとして「自分がやろうと決めたことを実際にやる体験が大事。夢中になって取り組むことは身に付く」と話した。
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May 05, 2020 at 06:29AM
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