ハンバーガー、ステーキ、ヨーグルトにアイスクリーム。どれも米国人の好物だが、これらが全て、川の水の使い過ぎを引き起こし、川の生態系や川に依存する地域社会に常に大きな負担を強いている。特に雨の少ない年には、川の水量がさらに減って、50種以上の魚が絶滅の瀬戸際に追い込まれることが新たな研究で明らかになった。
3月2日付けの科学誌「Nature Sustainability」に発表された論文によると、米国西部の州では、乳牛と肉用牛の飼料となる作物を育てる農業用水が、水の全使用量の3分の1を占めている。コロラド川流域に限って言えば、その割合は50%を超えているという。
論文の筆頭著者で水の専門家であるブライアン・リクター氏は、川から引かれた水を細かく追跡した今回の研究によって、農家や政策立案者、消費者にこれまでとは違った選択をしてもらえるようになればと期待する。
「どの川から引かれた水が、どの牧場や酪農場へ運ばれているのか。そこで製造・加工された製品が、どこで販売・消費されているのかまで明らかにされています」。こうした詳しい情報によって、的を大きく絞った対策が可能となり、大幅な節水につながるという。
風にたなびくアルファルファ
リクタ―氏は、トレーラーを引いた自動車で西部の野山や森林を旅していた時、あることに気付いたという。
子どものころから見慣れていたのは、どこまでも続く乾いた砂漠に、セージの低木がひとかたまりになって点在する風景だった。ところが、その時自動車で通過したのは、青々とした植物に覆われた豊かな谷だった。
見渡す限りのアルファルファ(ムラサキウマゴヤシ)やモロコシ、干し草が、乾いた風に揺れていた。それらは、人間の食料ではなく、ウシの飼料だ。そして、そのウシがステーキになり、ハンバーグになり、数千キロ離れた町に住む人間たちの腹に収まる。
川から大量に引いた農業用水のおかげで、畜産業はこの先も拡大する一方だ。そこでリクター氏は考えた。飼料用の作物からウシを経て、遠く離れた大都会の消費者の食卓に乗るまで、川の水がたどる道のりを正確に追いかけられるだろうか?
それを達成したのが、今回の研究だ。
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March 05, 2020 at 04:01AM
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