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Wednesday, March 18, 2020

[新型コロナ] 枝肉低迷余波 和子牛急落 60万円台 - 日本農業新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大による消費低迷が続く中、和牛枝肉相場の大幅な下落を受け、和牛子牛の価格が急落している。JA全農がまとめた全国の主要家畜市場の取引結果(18日時点)によると、1頭平均価格は前月比9%安の68万338円で約4年ぶりに70万円台を割った。需要低迷で購買者である肥育農家の資金繰りが悪化し、導入意欲が鈍い。産地では影響が長引けば、和牛の生産基盤である繁殖経営が厳しくなるとの懸念が広がっている。(斯波希)

 和牛子牛価格は、繁殖農家の減少に伴う子牛不足などを背景に、2015年11月に1頭平均価格が70万円を超え、ピークの16年12月は87万2876円を記録。以降も80万円前後の高値だった。

 局面が変わったのが、昨年12月以降。最需要期に異例の下げとなった枝肉相場を反映し、子牛価格も続落した。3月に入ると新型コロナの影響が重なり、大幅下げとなった。18日までで35市場のうち34市場が前月の価格を下回り、下落は全国的な傾向だ。

 取引頭数1000頭以上の市場で最も下げ幅が大きい宮城県のみやぎ総合家畜市場は、前月比14%安の65万9038円。「高値が続いていた分、下落の打撃は大きい。小規模経営の高齢農家がやめる判断をしないか」(同市場関係者)と不安視する。

 堅調だった宮崎県の宮崎中央農協家畜市場も大きく下げた。同17%安の67万9368円で、15年10月以来の60万円台となった。

 市場関係者は「まだ繁殖経営が赤字になる水準ではないが、今は我慢の時」「クラスター事業で増頭した繁殖農家が、ちょうど子牛を出荷し始めている。影響が長期化すれば投資した分、経営が厳しくなる」との声が上がる。

 子牛価格の浮上には、肥育農家の資金源となる枝肉相場の回復が欠かせないが、販売環境は厳しい。東京食肉市場の和牛枝肉(A4、去勢)の3月の1キロ当たり加重平均価格は、前年同期比27%安の1816円(18日時点)と落ち込む。西日本の肥育農家は「今の枝肉相場では、例年通りの子牛の導入は難しい」と話す。

 全国肉牛事業協同組合は「繁殖農家は小規模な高齢農家の割合が高く、採算ラインを割れば経営への影響は大きい。ただ、今は肥育農家の資金繰り対策が優先」と強調。肉用牛肥育経営安定交付金制度(牛マルキン)の補填(ほてん)金支払いまでの期間を短縮するなど、柔軟な対応の必要性を指摘する。

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